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初夏のひとはたらき

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 寄せ植えの花を植えかえる季節である。晩秋に植えた春の花はよく咲いてくれた。まだ咲いているビオラやパンジーを思い切って抜き捨てる。Opaに園芸の知識はない。鉢の土を掘り返し、古い根を取り除き、腐葉土や新しい培養土、化成肥料を少し混ぜ込む。毎年適当な作業のくり返しである。それでも花はよく咲いてくれる。ホームセンターで買ったマリーゴールドやペチュニアなどを適当に植え込む。そんな鉢をふたつ完成、ついでにプランターにバジルの苗も植える。2時間ちかくしゃがみっぱなし、ああしんど腰が痛い。だがこのひとはたらきで秋まで花を楽しめる。そして秋もおそくにまた植え替えの季節が来る。春と秋の年二回、しんどいけど止められないOpaの年中行事である。これでOpaは花咲じじい、日暮れて花酒じじいになる。

by mizzo301 | 2019-05-30 18:27 | エッセイ | Comments(0)

蜘蛛の子をちらす

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 ゴミ箱のふたの裏に2センチほどの小さな黒い蜘蛛がいる。彼女がそこに住み込んですでに数ヶ月、Opaがふたを開くたびに、うす綿のような巣の中の通路を急いで5センチほど移動する。その短い直線の通路を左右に移動するだけが彼女の行動範囲らしい。Opaが中のゴミ袋を交換するあいだ、うす綿の下でじっと身をすくめている。そこに生ゴミは捨てない。別の電動処理機で乾燥させたものをそこに入れる。日に何度かふたを開く以外は暗闇の密室である。蜘蛛の食物になりそうなものはないのに、どう生計をたてているのか不思議である。彼女の健康に鑑みて殺虫剤はつかわない。そのせいか、ふたを開くと小さな羽虫が飛びかっている。それが彼女の食事になっているのかもしれない。気になるのは、彼女のお腹がどんどん大きくなることである。うす綿の住みかが間もなく産褥になるのだろうか。蜘蛛は多産である。かつて実家の洗面所で、生まれたばかりのごま粒より小さな無数の子蜘蛛が、親の巣から一斉に散らばっていくのを見て、ゾクッとしたことがある。ゴミ箱の彼女も、このままいけば大勢の子をもつシングルマザーである。ある朝ゴミ箱のふたを開けると・・想像するだけでゾクッとする。

by mizzo301 | 2019-05-23 18:03 | エッセイ | Comments(3)

連休は終わらない

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 今年はじめての睡蓮が咲いた。5月7日の朝、連休明けを待ちかねたような開花である。三、四十年ものむかし睡蓮を買ったものの、睡蓮鉢をおく園芸店などあまり見かけなかった。どこで手に入れたか忘れたが、最初はプラスチックの漬け物桶で育てていた。日本橋の民芸店ではじめて睡蓮鉢を見つけたときはうれしかった。以来それを住みかに、この季節から秋おそくまでよく咲いてくれる。年によっては春の連休まえから咲きはじめる。もちろん花に休日は関係ない。Opaも同じである。後期高齢者は人生そのままが連休である。たかが十連休だからとわざわざ出かけたりしない。せまい庭の草木に水をやり、世間の混雑ぶりをテレビで見ながら鼻でもほじっておればよい。いかにも気楽におもえる無期連休だが、突然おわることもある。無期休眠である。永眠ともいう。安心ばかりもしておれない老人たちではある。

by mizzo301 | 2019-05-11 16:26 | エッセイ | Comments(0)