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<   2019年 03月 ( 4 )   > この月の画像一覧

白いタンポポ

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 ドンの散歩でよく会うご近所のKさんとは、道すがらの草花がよく話題になる。そのKさんが、うちの庭に白いタンポポが咲いてますよとおっしゃる。えっ、白いタンポポ、そんなん見たことない。タンポポは黄色、それがOpaの常識である。ほんまにあるんかいな、さっそくKさん宅のお庭見学を申し込む。Opa宅から徒歩30秒、予約不要入場無料。いろんな草花が無造作に咲く広いお庭は、Kさんの愛犬二頭のドッグランでもある。そこに点在する黄色いタンポポといっしょに、当然のように白いタンポポたちもいるではないか。これはこれはお初にお目にかかります。めずらしいお方がこんなお近くにいらっしゃるとは夢にも存じませんでした。家で白いタンポポをググってみた。日本在来の固有種、関東以西に広く分布、特に西日本から四国九州に多く見られるそうである。Opaのようなじじいがこの年で初めて見たのであるから、関西ではめずらしい存在にちがいない。明日4月1日に新元号が開示されるという。Opaならさしずめ、「白タンポポ元年」に決めたいところである。

by mizzo301 | 2019-03-31 23:19 | エッセイ | Comments(0)

すずめのお宿

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 この辺りは海岸と山地にはさまれた土地のせいか、町内でいろんな鳥を見かける。山から下りてきたのか、近くの畑地でキジを見たこともある。海から飛んできた鵜が近所の屋根にとまり、首をのばして風見鶏を気取っていたりもする。その外にもOpaがその名を知らないさまざまな鳥たちを見かける。ところがどこにでもいそうなすずめを、なぜかこのところあまり見かけない。早朝から近所の電線でうるさく囀っていたすずめの群れはどこへ行ったのだろう。なにかの理由ですずめ人口は激減したのだろうか。そんなことを思いながらある朝ドンと散歩をしていたら、ちょっとはなれた電線にとまっているすずめたちが見えた。翌朝もその翌朝もそこにすずめはいる。だがなにか変である。すずめが等間隔に整列している。さえずりは聞こえない。近づいてよく見ると、それは鳥ではなかった。一見鳥に見える小さな黒い人工物が、電線に取りつけられているのである。あとで聞いて知ったのだが、それは鳥よけの細いケーブルを電線に取りつけるためのクリップだった。家の前の道路が、頭上の電線から降る鳥の糞害で困った人などが、電力会社に訴えると無料で工事にきてくれるそうである。てきめんに鳥たちは来なくなるという。すずめのお宿はどこだろう、おじいさんはさがしています、おばあさんはもういません。

by mizzo301 | 2019-03-24 18:08 | エッセイ | Comments(0)

パチリ、11歳の肖像

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 2008年3月生まれのドンは11歳になる。もう若くはない。人間なら60歳くらいかな、古希である。記念写真を一枚パチリ。年輪を重ねた風貌はなかなかのものである。澄んだまなざしには知性すらひめているかに見える。こういうのを親ばかちゃんりんというのかな。事実聞きわけのよい愛すべきドンではある。あろうことかOpaの不注意で、先週その彼がお腹をこわした。ひどい下痢である。夜中にブラインドをカタカタとゆすってOpaを起こす。便意をもよおして外に出してほしいのである。その度にOpaはダウンを羽織って戸を開けてやる。しばらくして用を足したドンを入れてやる。脚とお尻をふいてベッドにもぐる。うつらうつらとする間もなく、またブラインドをカタカタ、外に出す、それをくり返すこと10回以上、一晩中眠れない。翌晩もまたそのくり返し。3日目の夜はそれが2回にへったが、Opaはすっかり寝不足になって、朝ごはんからうつらうつらする始末。とにかく一日中眠いのである。でもドンが夜中にOpaを起こすのは、押し寄せる便意に抗して、家の中でしくじるまいと彼なりに努力をしているのである。いくら眠くてもそれにはこたえてやらないとと思う。はたして五日目の朝の散歩で、やっと指でつまめる固いウンチがでたのである。うれしかった。念のために持ってきたペットボトルの水をすてる。眠い。大急ぎで帰ってドンの手足と尻をぬぐい、ブラッシングもそこそこにOpaはベッドにもぐり込む。ドンもベッドに飛びのって、そのままふたりはその日の午後まで眠りこけたのであった。

by mizzo301 | 2019-03-15 22:44 | エッセイ | Comments(2)

残念な庭の春

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 家にいながら春だなあと思う風景が二つある。ひとつはメジロ、もう一つは庭先のぼけの開花である。メジロはOpaが裏庭の楓に用意するみかんをお目当てに、朝から夕方まで数羽が交互にやって来る。ところがこの季節、玄関先にこぼれんばかりに咲くはずのぼけが、今年は極端に花が少ない。あろうことか、太い枝の一本が枯れてもいる。ほかにもむかし、和歌山のホームセンターで見つけて買った、めずらしいピンクの雪ヤナギも枯れたようだ。真っ白い雪ヤナギの群生のなかで異彩をはなっていたピンクが今年は見られない。ほかにも隣家からいただいた鉢植えのガクアジサイにも新芽が出ていない。どうやらこれも枯れたらしい。永年当たり前に楽しんできたOpaの庭に、なにか異変でも起きたのだろうか。思えば昨年あたりからなにか変である。毎年必ず咲いた六鉢のアマリリスが、昨シーズンは一本しか開花しなかった。前年にはたわわに実ったレモンが、わずか数個しか実がついていない。三月、Opaとドンは共にひとつ年齢を加えた。Opaの加齢にあわせて庭も老化が進むのだろうか。ちょっぴり残念な庭の春である。

by mizzo301 | 2019-03-12 18:13 | エッセイ | Comments(0)