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球根の旅

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 アマリリスは一本の太い花茎にラッパのような花を四つ咲かせる。Opaんちのそれはまるで赤い四本のトランペットのように開く。庭に五つあるそのアマリリスの鉢が、昨年は一鉢しか咲かなかった。Opaが何年も世話を怠ったむくいである。どれもせまい鉢のなかで株が増えて、いかにも窮屈そうである。おまけに水だけしか与えていないから、土に栄養分がないのだろう。日差しのやわらかいさる日、一念発起アマリリスの植え替えを決意する。五つの鉢から球根を掘りおこし、雑草を取り除く。古い土を掘り返し腐葉土と新しい培養土、それに化成肥料をひとつまみ混ぜ込む。それを鉢にもどして球根をひとつずつ植え込む、おしまい。といえば簡単そうなこの作業に二時間余もかかってしまった。その間、小さな腰掛けにへたりこんでいたから、すっかり腰が痛くなってすぐには立ち上がれない、ウウッ。さて、株分けをした球根が大小五つ余ってしまった。もとは30年あまり前に娘が連れてきたウイーンの娘さんが、滞在のお礼にと一鉢のアマリリスをおいていった、その末裔である。さて今回の球根五つは、和歌山のTさんがもらってくださった。彼女に以前さしあげた一本を、山口県から訪ねて来られたお母さんがご覧になって、わたしもぜひ欲しいと熱望されて株が増えるのを待っていらっしゃるという。渡りに舟である、よろこんでもらっていただく。早速今月末に車で山口県まで届けるそうである。球根がはるばる旅をして、今までで一番遠い地への株分けである。Opaの知らない遠いおうちの庭先で、無事に紅いトランペットが開いてくれるといいな。

by mizzo301 | 2019-01-20 18:11 | エッセイ | Comments(0)

茶の湯

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 緑茶の粉末をよく買う。ティースプーン一杯を湯飲みに入れ、T-falの高速湯沸かしから勢いよく湯をそそぐと、自然に攪拌されてうまいお茶になる。食後にこれを飲みながら朝刊に眼をとおすのが習慣になっている。最近Opaのお茶といえばこれである。お茶漬けも当然この茶である。綠の粉末をご飯にたっぷりふりかけて湯をそそぐ。これを塩昆布で食うとさわやかにうまい。夕べの刺身の残りを飯にのせて、わさび醤油をたらし、お茶の粉をやや控えめにふりかけて湯をそそいで食うのもなかなかのものである。粉末緑茶はえらい。それも残り少なくなってお茶売り場をのぞくと、抹茶が眼についた。値段は普段の茶の三倍もする。これだけ高価なのはうまいにちがいない。短絡的物欲思想家Opaたちまちこれをあがなう。これをスプーンで湯飲みに入れ湯をそそぐ。いつものお茶のようにうまくまざらない。スプーンでかきまぜて飲む。味は悪くないが、だまが口に残る。これのお茶漬けはもっといけない。いつもの伝で湯をそそぐと、綠色の泥沼に飯の山が浮かぶ。二度とすまいと思う。抹茶はやはり茶の湯にかぎるのか。といえども当家に茶碗、茶杓、茶筅などの風流はなにもない。そこで湯割り焼酎のマグカップに茶の粉をいれて湯をそそぐ。百均の電動カプチーノミキサーでブイブイと泡だてる。お茶請けにキットカットをかじって茶の泡をすする。うまい、まことに結構なお点前でござった。

by mizzo301 | 2019-01-10 15:40 | エッセイ | Comments(0)

謹賀新年

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 今朝もドンと散歩に出る。風もなくよく晴れた元旦である。こんな朝は春の日にも似て、波静かな海のかなたの風景が少しかすんで見える。神戸の街や六甲の山並にも紗がかけられて、景色が暖かい。気温は1度と決して暖かくはないのに、すぐ下の海岸を散歩する人たちの歩みまでゆったりと見える。連れ合いを亡くしドンと2匹の生活になって八度目の新年である。以来ひとりで正月を迎えたことはまだ一度もない。今回も年末には孫娘が任天堂のスイッチを携えて東京からきてくれた。大学院生のその弟もおんぼろ車を駆って箕面からブイブイと到着、さらにいもうと娘がシーズー犬しし丸を連れて来宅、ワンワンキャンキャンにぎやかな年越しとなった。うるさいぞ・・いや、不平はいうまい。これも年末年始、Opaをひとりにしてさびしい思いをさせないための人および犬たちの気遣いであろう。隣町の寿司屋から取りよせたおせちをひらき、タカラ焼酎を屠蘇に新年おめでとう。やがて年賀状の束が届く。何十年もくり返された元日の光景だが、老人はひとりきりでないのがやはりうれしい。

by mizzo301 | 2019-01-01 23:08 | エッセイ | Comments(2)