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ヴァイオリンひけるかな

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 ヴァイオリンをぷっつりとやめて間もなく一年である。昨年は春先から五十肩、いや八十肩になり左腕が痛くて楽器を持ち上げられない。そこへイオンの駐車場で車止めにつまづいて転倒、コンクリートに頭を強打、救急車で運ばれた。その後なぜか右肩まで痛み出す。ヴァイオリンどころではない。両腕が上がらないから風呂で頭を洗うにも両手が使えない。それより右肩の痛みで尻に右手がとどかない。トイレが紙頼みでなくてほんとによかった。シャワートイレが今や神である。だがヴァイオリンを忘れたわけではない。彼女とは70年来の友である。両肩の痛みがとれた暁にはまたひいてやろう思っていた。あれから一年が過ぎようとしている。いまや肩の痛みはほとんど消えている。試しにヴァイオリンをひいてみたい、と思いながら日がすぎる。あまり長く楽器にふれなかったから、ケースを開くのがなんだかこわい気がして一日延ばしに過ぎる。すっかり怠け心が身についてしまった。これじゃいかん、今日の午後、思い切ってケースを開いた。弦にも弓の毛にも異常はない。あんた長いことうちをほっといてなにしとったん、という顔でヴァイオリンが下からOpaをながめている。すまんというてふたを閉じる。小野アンナの音階教本のほこりをはたいて譜面台におく。今日はこれまで、善は急ぐな。

by mizzo301 | 2018-10-30 14:46 | エッセイ | Comments(0)
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 ドンに二時間ばかり留守をたのんで、イオンシネマへ映画を観にいった。そんな時ドンはほんとに聞きわけがいい。待っててねの一言で、あきらめの表情をうかべてその場にうずくまる。ほんとうは映画も見せてやりたいが、なぜか映画館は犬禁で入れない。出し物は今ひそかなブームをよぶ「カメラを止めるな」である。ネタバレのないうわさに興味津々のOpa、近くで見られるとあって急遽ドンに留守をあずけて観にいくことにしたのである。さてその映画は一言でいえばゾンビものである。ゾンビ映画をとる現場に本物のゾンビがあらわれ、ちぎられた腕が飛び、生首が転がる。薄気味悪く凄惨な場面にハラハラドキドキの長い前半、そして思いもよらぬ展開をするコミカルな後半を経て感動のフィナーレとなる。おもしろい映画なのに、観客はOpaをいれてたったの11人であった。興味がおありの方はご覧あれ、がら空きの会場でポップコーンをつまみながら快適に鑑賞できます。どんちゃんただいま、お留守番ありがとう、お駄賃にチキンのささみを一本どうぞ。

by mizzo301 | 2018-10-15 15:06 | エッセイ | Comments(0)

秋祭りに思う

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 近所の畑ではコスモスがゆらぎ、その茂みから虫のこえが聞こえる。頭上には台風によく耐えた柿が実る。遠くから祭り太鼓がきこえる。泉州はいま秋祭りの季節である。Opaの新興宅地にも、はなれた旧村の地区から山車が若者たちにひかれてやって来る。もっともこの地も造成から半世紀、いつの間にか高齢者の集落のようになっていた。ところがなぜか最近は若い家族の移住がふえて、元気な子供たちのすがたをよく見られるようになった。そんな子供たちには、祭り囃子とともにきてくれる山車は大いに楽しみであるらしい。そんな子たちのために、同じ校区のよしみもあってかはるばる牽いてきてくれるらしい。祭りの数日前には、礼儀正しい若者たちが、ご寄付をお願いできませんかと訪ねてくる。Opaの差しだすわずかな奉加金をうやうやしく受けとると、なにやら紋所と西若中と金文字のはいった上等のタオルを渡してくれる。さてこの祭り、ウン十年まえは実にがらの悪いものであった。小さな駅前広場で山車が大暴れを演じ、半纏姿でたばこをくわえた中学生男女が、国道わきの道ばたに車座を組んで、一升瓶から茶碗酒をあおっていたものである。はじめてその光景を目にしたときは、ひっくり返るほど驚いた。だがそれから何年も経たぬうちにそんな風景はいつの間にか消えていた。祭りを運営する若者たちに、きっと何らかの自浄作用が働いたにちがいない。今ではにぎわいながらも、子供たちも安心して参加できる祭りになったと聞いている。もとはといえば、土地の五穀豊穣、豊漁を祈願する祭礼であろう。今その意味はうすれたかもしれないが、祭りの伝統はたやさないでほしいと、よそ者Opaは思うのである。

by mizzo301 | 2018-10-07 18:14 | エッセイ | Comments(2)