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灯台もと暗し

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 猛烈な台風21号のあと、Opaさんのお家はまだありますかと何人かの方から電話をいただいた。お陰さまで当方にはなんの被害もなく、などとその都度のんきに答えていた。台風から3日めの朝、裏手のお宅から突然の電話、Opaさんの屋根から瓦が落ちそうなのをご存じですかという。ええっ、知らん知らん、ほんまでっか。あわてて外に飛びだし屋根を見上げるが、真下からはなんの異常も見られない。とりあえずうろたえていると、裏のお兄さんがこれをごらんなさいと、ベランダからとったスマホの写真を見せにきてくださった。そこには一番はじっこの大きな棟瓦がはずれて屋根に転がり、今にも落ちそうな位置に止まっている。ほかにも何枚もの瓦が浮き上がり、口を開けて屋根が笑っているように見える。笑い事やないで。ドンとの散歩であちこちの屋根が大いに傷んでいるのを見ながら、自分ちだけは大丈夫と勝手に決めていたOpaがあほやった。なんでもこの台風でどの業者も出払って、すぐには来てもらえないという。中には瓦が払底して今年中の修理は無理といわれたご近所もあるらしい。でもほうってはおけない。待つのを覚悟でいつもの工務店に電話をした。するとそれから二日目、以外と早く職人さんが見にきてくれた。すぐに危険な瓦を取りのぞき、資材を整えて改めて参りますという。次はいつとは聞けなかったがまずはひと安心、まさに灯台もと暗しのひと騒動である。

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by mizzo301 | 2018-09-22 18:28 | エッセイ | Comments(2)

嵐におびえた日

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 9月とはいえ、早朝から夏の日差しである。ドンと歩きながら、ほんとに台風が来るのかなと思ってしまう。テレビの予報で早めの避難を呼びかけるくらいだから、間違いないのだろう。帰ってリビング以外の雨戸を全部しめる。なるほど9時を過ぎるころからあたりが暗くなる。そのうち雨が降り出す。風も少し吹いている。そこへ妹の電話、海辺の住まいを心配してくれている。いやなんの、たいしたことはないよと応える。たいしたことないのはそこまでだった。風はだんだん激しくなる。土砂降りの雨の中、どーんと家をゆさぶる突風が間断なくおそってくる。裏庭の植物が折れんばかりにしなっている。おそろしい光景、でも腹がへる。昼食にアイスコーヒーとパン、ドンにもパン。風の恐怖にふるえる唇にパンをねじ込み、コーヒーで流し込む。ドンも異常を感じるのか、Opaを離れない、Opaもドンをはなさない。犬ヒトよりそって嵐にたえる時間の長いこと。4時をすぎる頃になって雨風がようやくおさまる。Opaが小学生だった1950年9月3日の日曜日、猛烈な台風の直撃にあい少年Opaは恐怖した。ジェーン台風である。以来あまたの台風を経験したが、今回の21号は、老Opaが68年ぶりにふたたび恐怖をおぼえるほどの暴風雨であった。台風は庭のレモンから若い実をひとつ吹きちぎり、狼藉のあかしでも残すかのように地べたにころがして去ったのだった。

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by mizzo301 | 2018-09-05 23:19 | エッセイ | Comments(0)