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どんぶりのドンです

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 さっぱり降らない。夏空がまぶしいばかりである。当地は昔から雨の少ない土地といわれるが、ほんとうに一雨ほしい。遅くても六時に起きて、七時までにドンとの散歩をおえないと、日差しに耐えられなくなる。おりしもお盆休みである。50年前の当地は、ローンをかかえた若い世帯の新興宅地であった。それが今やここで育った子供たちが、その子供たちを連れて祖父母のもとに里帰りをする時代である。どのお宅にも見なれない車が駐められている。今朝も海岸の方から上がってくる数人の子供に会った。なかには捕虫網を持つ子もいる。海のあるじいじばあばの家に泊まりにきたのだろう。普段は見ない子たちである。男の子がドンに近づいて、なんていう名前ですかときく。小学3、4年生か、言葉がていねいである。ドンだよ。えっ、ごん?。ちがう、ドン、どんぶりのドン。そうか、カツ丼のドンやね。ちがう、天丼のドンや。見知らぬじじいの無茶ぶりに、男の子は苦笑いをしながらドンの背をなでてくれるのだった。

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by mizzo301 | 2018-08-13 12:42 | エッセイ | Comments(0)
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 妹からまたラインで写真がきた。空のひよどりの巣が写っている。すぐに妹の沈んだ声で電話があった。早朝、ひよどりの様子を見ようと巣の下に行っても、ひなたちの声がしない。巣が少し傾いている。あわてて脚立に上ってみると、巣はすでにもぬけの空、ひなたちの姿がない。何者かに襲われたのである。妹はカラスのせいよと憎らしげにいう。すぐ近くの松林に、大きな巣があって毎年そこで子育てをするカラスの一族がいるらしい。証拠はないが妹は、そこの一羽が犯人と断定している。そういえば、Opaも民家の軒下で、ツバメの巣を激しく襲うカラスを見たことがある。親ツバメがなすすべもなく近くをとびまわっていたのをおぼえている。カラスの仕業はありえない話ではないなと思った。もしそうなら、ひよの親鳥はどうしていたのだろうか。灼熱の日中も暴風雨の夜も抱き続けた卵から孵ったひなたちである。それが何者かに襲われるむごい有り様を、近くの枝からなすすべもなく見ているほかなかったのだろうか。

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by mizzo301 | 2018-08-07 12:13 | エッセイ | Comments(1)

ヒヨドリ孵る

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 庭先でヒヨドリが孵化したと、妹からラインで写真が送られてきた。玄関脇のアオギリの木にいつのまにか巣がかけられて、抱卵しているらしいヒヨドリが一羽いたそうな。七月末の台風では、一夜はげしい暴風雨が吹き荒れて、ヒヨドリの巣が枝ごと吹きとばされてしまわないかと心配で眠れなかったそうだ。嵐が去った早朝、名残の雨の中を出てみると、なんと奇跡的に巣は無事で、中に親鳥の姿が見えて、妹はいたく感動したという。ほどなくひな鳥たちの声が樹上から聞こえるようになり、親鳥が子供たちの食事を調達に飛び立っては小さな木の実などをくわえて帰るようになる。だがひな鳥は蛇の好餌である。それを思うと気が気でない妹は、巣の下の幹にバーベキューの焼き網でこしらえた忍び返しを取り付けたという。それがどんな物か、はたして蛇に効果はあるのか知りたいがその写真はない。樹上からひなたちの声はするが、姿は見えない。何とか子供たちを見たいと思った彼女が、剪定用の脚立に上り、スマホの右手をいっぱい伸ばしてとった写真がある。はたしてそこには大口を開けて餌をねだる、元気な三羽のひな鳥の姿があった。後は彼らの巣立ちを見守りたいのだろうけど、脚立に上るのはやめてほしい。ご高齢の無邪気な妹を思うとOpaは心配になる。

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by mizzo301 | 2018-08-04 15:24 | エッセイ | Comments(0)