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蜂のこと

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 夕焼けのきれいな夕方、庭先の日よけテントを片付けていた。一匹の蜂がOpaの手元近くを飛びまわる。刺されはしないかと気が気でない。手で追いはらえば必ず刺される。なんとか追いはらいたい。しかたなく蜂に向けて、直接はかからないと思う距離から殺虫スプレーをひと吹きする。一瞬うすい霧につつまれた彼は、たちまち飛ぶことをやめて、物干しの竿受け金具にとまった。よく見ると細い脚をもぞもぞとさせてなんだかおぼつかない。なんとか必死で金具にとりすがろうとしている。スプレーのひと吹きでそんなに弱ってしまったのか。そして間もなく地面にはらりと落ちた。その場でほんのしばらく羽をふるわせたり脚を動かしてもがいていたが、すぐに全く動かなくなってしまった。ただその場からどこかへ飛び去ってほしいと願っただけなのに・・

by mizzo301 | 2018-07-27 23:03 | エッセイ | Comments(2)

酷暑の日のゆううつ

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 しずけさや家にしみ入る蝉の声で、毎朝いやでも目をさます。ジャミジャミとうるさい。泉南の蝉は芭蕉の風流とは無縁である。6時、すでに日は高い。灼熱の太陽である。気だるい酷暑の一日がまた始まる。ドンと散歩に出る。貴重な日陰の散歩コースは、猫の襲撃以来こわくて通らない。町内の大通りにわずかな日陰をもとめて歩く。船が見える。船腹に太陽を描いた大きなフェリーが、ゆっくりめんどうくさそうに北上していく。頭から汗がしたたる。毛皮をまとい体高の低いドンはOpaより熱いはずである。だらりと舌をだしてヘロヘロと歩いている。連日、危険な猛暑とテレビがいう。何人ものお年寄りや、校外学習の児童が熱中症で亡くなっている。ドンとOpaも老犬とじじいである。人ごとと思ってはいけない。命がけの散歩はほどほどにして、帰って冷房の部屋でドンを休ませ、Opaは水シャワーを浴びるとしよう。

by mizzo301 | 2018-07-23 12:55 | エッセイ | Comments(0)

雨のゆううつ

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 軒端をはげしくたたく雨音で目がさめた。ドンの散歩を思って愕然とする。6時半、枕元の血圧計を右手首にまく。朝の習慣である。今朝も高くはない。顔をあらって身支度をする。ドンを起こしてTシャツを着せる。これは合羽の下に入り込む雨水を吸収してくれる。その上からハーネスをつける。首筋にリードを通して雨合羽を着せる。犬の合羽は簡素なつくりである。ひどい降りにはあまり用をなさない。この大雨である。Opaも雨合羽を着る。ゴム長にズボンのすそを入れ、合羽のズボンのすそをゴム長にかぶせる。散歩も雨の日はこれだけの準備がいる。散歩というより雨と対決の覚悟である。家の鍵をかけていざ出陣。こんな日はながく歩きたくはない。ドンが二度ウンチをしたらすぐに帰る。ところが日によっては10分ほどで用をなすこともあれば、30分もかかる朝もある。そんな時はドンとOpaともにぬれねずみである。犬も人もねずみになって巣に帰る。まずドンの合羽をぬがせてハーネスをはずす。合羽の下でびしょぬれのTシャツをぬがせる。ぬれタオルで顔と両手足をふいてやる。ドン専用バスタオルで全身を拭く。それでもぬれた毛を完全に拭くことはできない。先にドンを家に入れ、Opaも自分の合羽をぬいで家に入る。ドンがベッドの上で、ぬれた身体で肌布団の上を転げ回っている。Opaの手では拭ききれない分を、自分で拭いているのである。毎度のことである。水陸両用犬?だと思ってOpaはあきらめている。今宵もそのふとんで寝ることに別に抵抗はない。こんな犬をあなたは飼えますか。

by mizzo301 | 2018-07-05 16:29 | エッセイ | Comments(0)
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 ご近所のKさんにまたメダカをもらった。奥さんが鉢をかかえてきて庭のテーブルに置き、Opaさんこれをしっかり育ててくださいね、というて立ち去った。いや、あのその、とOpaが断りをいう間もない。もらうというよりメダカの押し売りである。Opaは二年前に大きく育て上げた金魚を亡くした悲劇がまだ忘れられない。もう魚は飼うまいときめて、ポンプは止めずに水音だけを楽しむことにしたのだ。それではさびしいからというて、昨秋その水槽に赤や黒のメダカ数尾を入れてくださったのもKさんだった。水槽に魚がいるのはやはりいい。それに、ひとり暮らしの老人をなにかとなぐさめてくださるお心遣いがうれしい。その時はありがたくいただいた。ところが今回は事情がちがう。メダカといっても、よほど目をこらさないと見えないような、孵化したばかりの稚魚である。目が痛くなるほどのぞくと、体長一ミリ半ほどのなにかがいくつもうごめいている。目玉に尾がついたようなのが、その尾を必死にふるわせるように泳いでいる。いまだ稚魚ともいえないようないたいけな命である。はたしてOpaにこんなおさなごたちの養育義務が果たせるかしらんと今から心配である。こんなのをOpaに押しつけるなんて、Kさんの老人いじめではないのか。

by mizzo301 | 2018-07-04 17:51 | Comments(0)