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ドロ袋がない・・

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 日曜日は全市一斉清掃の日であった。昨年のこの日はOpaの働きがわるく、ご近所に迷惑をかけてしまった。その反省から、今年は前日に自宅前のみぞ掃除をしておこうと考えた。人通りの絶えた土曜の午後である。ゴム長にビニ手袋、スコップを杖にしておもてへ出たはよいが、側溝のふたがおもくて持ち上がらない。前屈みで両手に力をこめる。早くも腰痛のきざし。それでもなんとか鉄板をずらせて開くことができた。側溝にたまった砂泥を十能ですくい上げ、予め配布された袋に入れる。一度すくうたびに腰を伸ばす、およそ数メートルそのくり返しである。袋をドロでいっぱいにして、なんとか苦行をおえて、袋の口を固くしばる。後期高齢者決死の努力でドロ袋ひとつ完成。あとは明朝、それをカートに乗せて、所定の場所へ運べばよい。Opa、ささやかな達成感を得て、よたよたと引き上げる。さて翌朝、あのドロ袋を運ぼうとカートを提げておもてへ出た。えっ、袋がない、Opaの大事なドロ袋がない。そこへ燐家のご主人がにこやかにあらわれて、ドロの袋はわたしが運んでおきましたよ、とおっしゃる。Opaさん、近所に気をつかいましたね。今朝はわたしがお手伝いのつもりでいたのに、とも・・。

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by mizzo301 | 2018-05-23 17:52 | エッセイ | Comments(0)

雨だれの音かなし

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 早朝ふと目ざめて聞く、軒端をうつ雨だれの音ほどかなしいものはない。それはドンとの雨中散歩をしきりにうながす合図なのである。雨が降ろうと槍が降ろうと、歩かないとドンは排泄をしない。眠い目をこすりながら彼に雨合羽を着せ、時にはOpaも合羽あるいは雨傘にゴム長を着用、降りしきる雨のなかを行く。朝夕二度の散歩は欠かせない。晴天ならまだしも、悪天候だと腰痛老人にはつらい所行となる。おまけに雨の日のうんちはすばやく拾わないと溶解する。左手に傘とリードを持ち、しゃがみ込んで右手でその作業を行い、ポリ袋の口を固くゆわえる。それでも無事に排泄を見届けるとホッとする。雨合羽といっても不完全なものだから、ドンはほとんどびしょ濡れになる。それを帰ってバスタオルでねんごろに拭くのがまた大変である。Opaにはひたすら忍の一字の雨中散歩だが、ドンは一言の不平もいわずに歩き続ける。我が仔ながら見上げた犬である。梅雨入りもそう遠くはない。Opaにとっては悪夢のような季節であるが、雨にも負けず風にも負けずのドンには、宮沢賢治賞として、フィッシュソーセージ10本を贈呈してやりたい。

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by mizzo301 | 2018-05-12 19:09 | エッセイ | Comments(0)