カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

<   2018年 01月 ( 4 )   > この月の画像一覧

d0087054_18200154.jpg

 このところ寒い朝が続いて、すいれん鉢の氷が四日間も溶けない。温暖のこの地でこんなことはめったにない。かなた六甲山から吹きわたる強い北西風で、普段はしずかな海面に一面の白波がたちさわぎ、ときおりボタン雪が舞う。こんな日もあろうかと、ドンの防寒コートをアマゾンで誂えておいたのが役に立つ。雨にも負けず風にも負けず雪にも負けず腰痛に耐えながら、寒風をついてひたすらドンと歩く。寒行である。途中ドンのウンチを布施にいただきながら、およそ30分の荒行である。それ以上はOpaの腰がもたない。帰るとドンの顔、手足を拭き清めて、ニットのセーターに着替えさせる。録りためたビデオを見ながら、朝食をとる。旅番組である。北欧はノルウェーの最果ての町、ロングイヤービエンとやらがうつっている。気温はマイナス20度、なんと冬の三ヶ月はまったく太陽が出ないという。暗闇の世界が三ヶ月続くのである。おまけに大きなシロクマが家々のゴミ箱をあさって、町中をうろつく。最近も女子高生がひとり、熊の犠牲になったという。暗闇、寒さ、シロクマの恐怖、泉南の冬ごときに首をすくめているOpaにはとても耐えられないなと思った。

[PR]
by mizzo301 | 2018-01-28 18:22 | エッセイ | Comments(2)

ポパイ鍋の一夜

d0087054_13402594.jpg
 
 昨晩久しぶりにポパイ鍋を食べた。水と日本酒をわかした鍋にショウガとニンニクひとかけをほうり込み、豚肉とほうれん草をくぐらせて芥子醤油で食う。実に簡単なしゃぶしゃぶである。ドンを車にのせてスーパーへ行く。豚バラ肉をひとパック、ほうれん草を一把買う。それがなんと298円、いつもは98円から100円ちょいの野菜である。野菜が高い。キュウリ一本が98円、その他春菊や小松菜、白菜にキャベツとどれもみな高い。毎朝のサラダに欠かせないレタスにいたっては、ほとんど400円である。それでも独り者のOpaは買うけれど、子どもたちにバランスの良い食事をと考えるお母さんたちには気の毒な野菜の高値つづきである。とにかくその夜、Opaは豚肉とほうれん草を交互に鍋にほうり込んで食った。お湯割りの焼酎を飲んで、豚バラ肉150g、ほうれん草5株をたいらげた。後期高齢者ポパイ鍋の宴ある。ほうれん草をたくさん食うことが、おそらくポパイ鍋の由来であろう。ポパイがほうれん草で強くなるマンガ、これには子どもに栄養価の高い野菜を食べさせたいアメリカのお母さんの願いがこめられているという。ただこのマンガが生まれたころ、アメリカにほうれん草の缶詰は実在せず、ポパイはキャベツ一個をまるごとかじっていたそうである。

[PR]
by mizzo301 | 2018-01-22 13:42 | エッセイ | Comments(0)
d0087054_16454836.jpg

 ある新年会で久しぶりに大阪の街へでかけた。それはあまりの街の変貌ぶりにOpaおどろくばかりの半日であった。宴席はフェスティバルプラザの料亭だというのだが、Opaは数年前に建て替えられたフェスティバルホールすら知らない。このあたりへは十年以上も来ていない。地下鉄の肥後橋駅からなんとかフェスティバルプラザとやらへたどりついたが、むかしの面影はまるでなく、それこそ右も左もわからない。案内板をたよりにエスカレーターに乗り、やっと目的の店に行けた。昔はここの朝日新聞の古いビルにあさひ会館があって、よくコンサートに通ったものである。やがてその筋向かいにけた違いの大ホール、フェスティバルホールが生まれて、世界中の一流音楽家が多数来演した。そのホールも50年の歴史を終えて、今は二代目の大ホールとなってすでに久しい。はるかなむかしのこの土地は、アサヒアリーナという広いスケートリンクであった。高校生だったOpaは、体育の先生にもらった割引券をもって、なんどかスケートに通ったことがある。当日は定年退職者7人の老爺の会であったが、ここでアイススケートの経験があるのは、中でも年かさのおそらくOpaひとりであったろう。あれから60有余年、今昔の感ひとしおである。宴お開きのあと、このあたりにくわしいFさんが夜景を見ましょうと高層ホテルの40階に案内してくれた。おしゃれな窓枠のむこうに見える夜の大阪はきらきらと輝いて、すっかり時代遅れのOpaをせせら笑うのだった。

[PR]
by mizzo301 | 2018-01-16 16:50 | エッセイ | Comments(0)

きょうの出来事

d0087054_19120812.jpg

 ドンを車に乗せて近くのスーパーからの帰り道、小さな黒い子犬をつれた少女に出会った。そのとき、運悪くその子犬がしゃがんでウンチをしていたのである。小学校低学年かとおもわれる少女が、ばつの悪そうな顔でたたずんでいる。その場を通りすぎたOpaは、子犬のウンチをそのままにして立ち去る少女を、バックミラーに見てしまった。一瞬まよったが、次の辻で車を返して少女を追った。彼女はまだ現場からほんの二三十メートルのところを、子犬をせかせて歩いていた。Opaはすぐに追いついて、車から声をかけた。お嬢ちゃんは犬が好きですか、少女はおどろいてとまどいながら、うんと大きくうなづいた。かわいい子犬やね。でもウンチはひろってねというと、またすなおにうなずいて現場へ引き返そうとする。見知らぬじいさんに押しつけられた無理難題である。途方にくれたような表情が気になる。ちょっと待って、ティッシュを持ってるのときくと、首をよこにふる。それじゃかわいそうに途方にくれるのも当然である。Opaポケットからティッシュ一枚を入れた常備のポリ袋をてわたすと、とたんに安堵の表情がうかんだ。やれやれ、こちらもほっとしてその場をはなれる。しゃがんで子犬のウンチを始末する小さな人影が、バックミラーの中でみるみる小さくなっていく。

[PR]
by mizzo301 | 2018-01-13 19:16 | エッセイ | Comments(0)