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<   2017年 12月 ( 3 )   > この月の画像一覧

大みそかのレモン

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 庭のレモンが豊作である。毎年かぞえるほどしか実をつけなかったのに、どうしたことだろう。ひとり暮らしだからわずかに採れたら十分なのに、ご近所のレモンがたわわに実るのがうらやましかった。そんな欲の深いOpaの気持ちを察してか、ほんまはうちにも出来まっせと実力を見せてくれたのかもしれない。このあたりで庭にレモンは珍しくないが、先日訪ねてくれた友人たちには新鮮な風景であるらしく、嬉々としてレモン狩りを楽しんでくれた。それでもまだたくさんの実が木なりのまま年を越す。運転免許証更新の認知症検査、高齢者講習、その合間に頭をぶつけて救急車のお世話になり、その後の病院通いなどと落ち着かない今年の終盤であった。故障をかかえながらも、無事に生きて年を越せるのはありがたい。ひとりで過ごすはずだった年末に、孫が姉弟で来てくれた。お正月に田舎のおじいちゃんを訪ねる感覚か。夕刻に下の娘も来るらしい。孫たちには叔母さんである。予想外のにぎやかな年越しになりそう。これもひとりではあまりにわびしかろうという諸君の心遣いであろうか。大晦日の午後、Opa、蜂蜜いっぱいのホットレモンをなめながら、人間ATMになる覚悟を決めるのであった。
by mizzo301 | 2017-12-31 16:00 | エッセイ | Comments(0)

老ドライバーの憂鬱

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 老人の運転免許はたった3年で更新しなければならない。ついこの間更新をすませたと思っているOpaにも、つぎの更新の通知がきた。おまけに今春からの法改正で、認知症の検査をパスしないと高齢者講習を受講できない仕組みである。Opaはなんとかその関門二つをすませたが、必ず二度は教習所に行かねばならない。女性ひとりを含む受講生8人が教習所のエレベーターに乗ったときは、老人の詰め合わせだなあとつくづく思った。ちかごろとみに高齢者の事故は声高に報道される。ペダルの踏み違えで病院に突っ込む、高速道路を逆走する、踏切から鉄道線路に入ってそのまま駅を通過するなどと、ご同輩たちの活躍があまりに目覚ましい。運転老人はそのつど肩身の狭い思いをする。世間が高齢者にはなるべく運転させたくないのもわかる。先輩や同年配の免許を返納した人は、たいてい同居の家族や周囲に説得されてしぶしぶ運転をあきらめたという。その点Opaのような独り者は気楽である。教習所の証明書などをもっていそいそと更新手続きにケイサツに出向いたら、若い女性のおまわりさんに2月になったらいらっしゃいと追い返された。Opaの有効期限は3月である。手続きはひと月まえからという決まりであるらしい。五十数年も更新をくり返しながら、いまだにその辺があいまいなのである。これで認知症テストをよくパスできたなあ。諸般の事情でOpaはまだ車を手放せないが、これ以上老い先を縮めないよう、せいぜい安全運転を心がけるといたしましょう。
by mizzo301 | 2017-12-23 23:26 | エッセイ | Comments(1)

手をお貸しください

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 イオンの駐車場で頭を強打してひと月が過ぎた。顔面が腫れあがって、左目がふさがり右目にも黒いわっかの入ったお岩さんパンダが、いつの間にかふつうのじじいの顔に戻っている。救急病院から帰り、はじめて鏡を見たときはすごかった。写真にとるべきだったのに、当時はそれどころではなかった。強烈にインスタ映えのするポートレイトが撮れたのに惜しいことをした。それ以後、右首から肩、腕が痛くて自由にならない。ひだりの肩は八十肩が未だになおらず、両腕がままならない。整形外科の先生は、左のおでこを強打した衝撃で、首から右肩の筋肉を痛めましたね、痺れがないようだからそのまま後二ヶ月ほどがまんしなさいとおっしゃる。痛みはがまんするしかないが、このままではノートパソコンを開くのもおっくうである。困るのはせっかく処方された湿布薬を、ひとりではどうしても貼れないことである。ドンに頼むにも、彼はそこまで器用でない。こんなことなら、猿をペットにしてしつけておけばよかったのかもしれない。阿修羅どの、今はあなたがうらやましい。
by mizzo301 | 2017-12-10 14:55 | エッセイ | Comments(0)