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あばら屋の余生

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 ドンと散歩の途次、親しいご近所Yさん宅の玄関ポーチがぴっかぴかになっている。古びてみすぼらしいから塗装を頼みましたという。古くてみすぼらしいのは、築47年のOpa宅ではなかったか。今まで気にもしなかったことが急に気になる。帰って改めて眺める。軒下の木部や雨戸の塗装は剥げ落ち窓の格子などは赤さびて、雨樋はひん曲がり十分にみすぼらしい。余命いくばくの老人にはむしろ似つかわしいといえなくもないが、ちょっとみじめな気もする。もとは義父母と二世帯、6人で暮らした家である。娘の就学に八重桜を植え、夏は家から水着で海水浴にでかけた。辺地なのにお客でにぎわう家でもあった。いつも犬がいた。思い出はつきない。やがて老父母は世を去り、娘たちは巣立ち、連れあいまで旅立ってしまった。あばら屋でOpaひとり余生を送ることなど想像もしなかった。現実は甘受するしかない。工務店に電話をした。工事の人が来てあれよあれよという間もなく、家は足場とシートで囲まれた。余生ってめまぐるしい。
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by mizzo301 | 2016-07-12 18:22 | エッセイ | Comments(2)

猫にはねこだ

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 裏手のおばあハウスは空き家である。庭の雑草は年に何度かOpaが刈っていたが、腰をいためてからはそれを人に頼んできた。除草剤などを使わずに、なんとか草を生やさぬ方法はないものか。それには防草シートを庭中に敷き、その上に大量の砂利を敷きつめるとよいと植木屋さんがいう。さっそく施工を頼む。まず除草剤で草を枯らせて取り除き、シートを敷きつめ、ダンプカーが大量の砂利を運んできてガラガラと投入する大工事となった。これでもう雑草は生えませんよと植木屋さんが笑う。草刈りから解放された老人もわらう。めでたしめでたし、のはずであった。竣工の翌朝、その庭に異臭がある。なんと三カ所に猫の糞。砂利ごとちりとりに取って糞を捨て、砂利を洗う。実にくさい。鼻が45度曲がる。朝夕なれにしドンのそれとはまたちがう。ヒトのそれはジパングで進歩と調和いちじるしい雪隠のおかげで、ほとんど嗅ぐことがない。ま、比較の必要もないが、猫のそれは最強かも。それを翌日もその翌日もである。もうたまらん。対策を検索して見つけたのが猫の小さな看板、猫にはねこだである。すぐにアマゾンで取りよせてみた。まことに安直な猫型である。半信半疑、猫の糞のあったあたりにぶら下げておいた。結果やいかん、翌朝おばあハウスの庭に猫の糞はない。次の日もその次の日もそれから一週間、糞はない。おもちゃのような猫だましの霊験か。おばあガルテンに草は生えない糞もない、平和な日々がいつまでも続きますように・・
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by mizzo301 | 2016-07-09 18:24 | エッセイ | Comments(1)