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なやましき性の問題

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 きのう、わけあってドンが去勢手術をうけた。昨年末25日、クリスマスの夕方のことである。ベッドの引き出しから着替えを出そうとしておどろいた。ベッドがいちめん血の海である。掛け布団、襟カバーから敷きパッド、枕にまで大量の血のりである。部屋の隅で血まみれのドンがすまし顔で尾を振っている。Opa茫然自失、いったいなにが・・。気をとりなおしドンを抱き寄せる。どこにも外傷は見あたらない。ただおちんちんに血尿のような後がある。動物病院へ急行。局部に小さな出血痕がひとつ、それでそんな大量の出血がと、獣医師も首をひねる。とにかく布団一式をゴミにだすほどの出血である。検査の結果、血尿ではない。ドンも男の子、性的興奮をして自分で局部をかむなどして傷つけたのではないかと、獣医師の診断である。出血する現場を見ていないから、真実はわからない。去勢をすることで興奮をコントロールするしかないのではという。ドンは間もなく8才、今さら去勢なんてと釈然とせぬまま連れ帰る。ところが年明けから三度も出血をくり返したのである。そのつど獣医師に通ううちに、去勢した方が老年期の前立腺がん予防にもなるなどといわれ、ついにOpaは決心した。すぐに二度の血液検査、エコー診断など精密検査をへて、ドンはとうとう宦官になった。これで良かったのだろうか。ドンの性の大問題でこの年末年始、Opa大いに悩んだのだった。
by mizzo301 | 2016-02-28 17:51 | エッセイ | Comments(1)

白いご飯はユキヤナギ

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 庭先のユキヤナギが咲き出した。三寒四温といいながら、毎年この花をみるといよいよ春だと思う。戦争で行く幼稚園がなかった時代である。まだ空襲がさほど激しくなかったのだろうか、女学生だった叔母が、ユキヤナギの咲きこぼれる庭でよくままごとをして遊んでくれた。ござに並んだ小さな食器にはユキヤナギの白いご飯が山盛りにもられた。そうすることで食べ盛りの叔母も、現実には遠い白米のご飯を夢見ていたのかもしれない。母の末の妹であるその人はすでに八十代半ば、一人で暮らしている。母の面影につながるただひとりの人である。久しぶりに電話をした。もしもし××でございます、と昔とかわらぬ電話向けよそ行きのなつかしい声、Opaと知るとひとしきり身の上を案じてくれる。それより叔母さんはいかがですか、まだ車には乗ってますか。実はOpa、自分のこともあってそれをききたかった。なんと免許を更新したばかりだそうだ。車で買い物、茶会や英会話にも出かけてますねん、という。叔母さんすごい。まだ運転を続けたいOpaの、大いに励みになりました。それにしても叔母さん、まだ英会話やってるんだ。戦後まもなくOpaがまだ小三だった、大阪には珍しい雪の日の夕暮れに、手をつないでサム・サンデー・モーニングという英語の歌をうたってくれたの叔母さんは覚えてるかなあ。
by mizzo301 | 2016-02-26 16:52 | エッセイ | Comments(0)

チョコレート

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 Opaにもチョコレートがひとつ届いた。バレンタインデーである。以前教え子の結婚式であまりにばかばかしい祝辞をのべて、満堂の失笑をかったことがあった。その花嫁が以後なぜか二月にはチョコを贈ってくれる。夫君の勤めでアメリカ住まいの折にははるばるボルチモアから、二児の母となった今も関東からチョコが届く。筋金入りの義理チョコである。後期高齢者にバレンタインデー唯一のチョコはうれしい。さっそく食べたいのだが、ドンがじっと見ている。タマネギ、ブドウ、それにチョコレートは犬の絶対禁忌である。どれももし食べたら、時には死にいたる重篤な中毒症状をおこすことがあるという。てな事情でせっかくのチョコを、ドンの目を盗んで食べんならん。ところが風呂とトイレのほかはいつもそばにいるから、それも簡単ではない。むかし帝国陸軍の新兵が、慰問袋の羊羹をひとりトイレに忍んで食ったという話しを思い出す。まさかトイレでチョコをかじりたくない。てなわけで毎晩Opaひとり風呂でチョコレートな時を過ごしている。
by mizzo301 | 2016-02-17 18:01 | エッセイ | Comments(2)