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<   2015年 04月 ( 7 )   > この月の画像一覧

六甲アイランドにて

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 娘の熱心なすすめで、六甲駅近くまで鍼治療に通うことになった。泉南の片田舎から往復およそ160キロ、車に乗れるとはいえ毎日通うのはつらい。もっと近くから通いたい、てなわけで六甲アイランドにまずは一週間宿をとった。海のかなたにいつも眺める神戸から、逆にOpaの住まう泉南を眺めることになる。部屋から見る六甲山の落日は美しい。間近に見る神戸市街の夜景もきらめいて見事である。さて大阪湾のかなたに目をやると、和泉山系の山並みが南西の方角へと黒く横たわるばかり。その先は 不夜城であるはずの関西空港すら見えず、空とも海とも陸とも見分けがつかぬ漆黒の闇につつまれてしまう。神戸から見る泉南はただの暗やみ、そこに人が住むようにすら見えない。Opa、自分が暗やみに住む未開人とは知らなんだ。未開の地などといえば失礼だが、南洋諸島やアフリカ大陸などに、いまだ電気や水道も知らずに暮らす人々がいる。裸で狩猟をし、焼き畑農業などで暮らすそんな人たちを日本に招き、東京見物などをさせるテレビ番組を見ることがある。日本人のおごりが見えていやだなと思いながら、つい見てしまう。
by mizzo301 | 2015-04-29 17:44 | エッセイ | Comments(0)
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 初夏のような陽気のなかで、あふれ咲くモッコウバラが風に小さくゆらいでいる。彼女たちが咲きはじめると、Opaに別離の記憶がよみがえる。連れあいが逝ってまる四年である。その日はひとり静かに過ごしたい気分であったが、午後にみえたお坊さんと、調子はずれの経文のデュエットのあと、茶をすすりながら鍼灸の話しをしたのだった。
by mizzo301 | 2015-04-26 16:39 | エッセイ | Comments(3)

ビフォー・アフター

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 土曜日ドン帰館、散髪と動物病院、夜は久しぶりにOpaの子となって眠る。日曜日の昼下がり、ふたたび妹の車で去る。はかない逢瀬であった。
by mizzo301 | 2015-04-19 18:52 | エッセイ | Comments(0)

散髪に行かなくちゃ

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 せっかく腰の手術をうけたのに、予後がおもわしくない。確かにそれまでの痛みは消えたが、歩くと腰から左大腿部がだるくなり、二三分でそれがつのって痛みになり、足が地面からほんの一センチも持ち上がらない。とにかく座りたい。立ったままでは辛くて、左足にかかる体重をもちこたえられない。こんなことでは、いつドンをひきとれるのだろうかと、そればかりが気にかかる。それに先日近所であった、狂犬病の予防注射も受けていない。ぼちぼちフィラリア対策の季節でもある。それに散髪は大晦日以来である。あれやこれやと思いを巡らしているところへ、妹から写メがきた。ドン近影だという。いやはやこれがドンなのか。まるで捨て子のライオンではないか。シャンプーは頻繁にしてくれているという。こちらでカットを頼もうかという妹の提案を、Opaが拒絶しつづけるものだから、四ヶ月たらずでドンがとうとうライオンになったそうだ。週末にいちどそちらへ連れていきますという。さっそく電話でトリマーさんにライオンの散髪を予約、狂犬病予防注射とフィラリア対策を獣医師に頼む。なにはともあれドンに逢える。
by mizzo301 | 2015-04-17 18:43 | エッセイ | Comments(0)

山吹色というけれど

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 毎年この季節、白い花が隣家の庭に咲く。時にはその二輪三輪がとりあいの塀をこえて、その可憐な花をOpaに見せてくれる。気になるその花の名を長い間知らぬままでいた。ついに昨年のこの季節、たまたま庭で水やりをなさる奥様に、塀越しにたずねておどろいた。これは山吹ですよとおっしゃる。白い山吹なんだそうである。山吹色でない山吹があるなんて・・。時代劇で山吹色は賄賂の小判である。お代官さま、山吹色のお菓子にござりまする、と悪徳商人が袱紗でおおったものを差し出す。越後屋、おぬしもわるじゃのうといいながら悪代官が受け取る。それは必ず山吹色でなければならないのに、山吹色でない山吹なんてややこしいではないか。悪代官Opaなら、すぐに袱紗をめくってたしかめるだろう。だが越後屋は一度もOpaを訪ねてこなかった、残念である。
by mizzo301 | 2015-04-15 18:43 | エッセイ | Comments(7)

さくらドライブ

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 さくらの花に、多くの人が思いを寄せる。日本だけの現象だという。Opaの体験でいえば、新学期が毎年その花の季節であったという思いがある。通った小中高どの校庭にも桜木がたくさんあった。通学の阪急電車は、池田と石橋間の桜並木を走り抜け、開いた窓からさくら吹雪が車内を舞った。遠目に見る五月山に満開のさくらも、その美観はまるで池田の町にたてられた屏風のようであった。60年以上むかしのつれづれがなつかしく、いちど訪ねたいとは思うのだが・・。Opaの住む町内にもさくら並木はある。海にむかってのびる道路の、およそ200メートルばかりにさくらが咲く。その下道を人々が、中には犬や猫をしたがえてそぞろ歩く。住まいの環境から自然に慣れ親しんだ人々である。さくらも季節の流れのひとつ、さりげない花見である。そこにござをしいて弁当をひろげ、酒を飲んでどんちゃん騒ぎをしたい、なんて品のない妄想をするのはOpaだけのようである。春に一度は間近にさくらを眺めたい。去年は山中渓のさくら、一昨年は根来寺の花をと、ドンとカメラをつれて短いドライブをしたのだった。だが今年は、家から徒歩5分のさくら並木まですら足がおぼつかない。さいわい車には乗れる。というわけでドンがいないのはさびしいが、カメラをつれて片道1分、往復2分、あっという間のお花見ドライブを楽しんだ、花曇りの午後であった。
by mizzo301 | 2015-04-07 13:20 | エッセイ | Comments(3)

夕食、何これ・・

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 手術のおかげで、身体をちょっとひねるだけで、左下半身がひどく痛むというのは確かになくなった。それで楽に歩けるのかというと、どっこいそうもいかない。今度は左腰部、腿の付け根あたりが痛む。少し歩くとそれがつのる。ほんの数十メートル、ゴミを出すだけでも、途中でへたり込みたくなる。道ばたのそこいら中にいすがあればいいのにと思う。ま、自分でゴミも出せなかったんだから、これでもよしとするか。ご近所にあまえてばかりもいられない。少しずつでもましになるのを、主治医を信頼して待つとしよう。と腹を決めた昼下がり、録画した旅番組を見る。バルセロナのバル、番組スタッフがうまそうな物を食っている。なにやらソースらしき物のかかったじゃがいもに、とろーんとした目玉焼き、その黄身をいもにぬりたくってうまそうに食っている。さて夕食、Opa早速キッチンへ走る、いや走れない。芽をふきまくったじゃがいもの皮をむき、厚くスライスしてチンでふかす。フライパンにオリーブ油、賞味期限12月のベーコン、ピリ辛のウインナと一緒にかるく塩こしょうでソテ、皿にもってケチャップ、とんかつソースを少しぶっかける。その上にやわらかい目玉焼きふたつを布団のように着せて、ナツメグをぱらり。見た目バルセロナのバル風。味はだれもが想像できる範囲、戦後のいもと塩だけの食事を思えばこれは絶品。量が多すぎたか。いも、ウインナー、ベーコンをおよそ半分、皿に食い残す。明日この上に、またやわらかい目玉焼きの布団をかぶせ、ナツメグの代わりに黒こしょうでもふれば、夕食の中古品には見えないだろう。自分をだます工夫である。そんなことより、歩きたい。
by mizzo301 | 2015-04-01 22:58 | エッセイ | Comments(0)