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 町の魚屋やスーパーの鮮魚部に、近くの漁港から魚が運び込まれる。待ちかまえていたおかみさんたちが、我がちに魚を買っていく。泉州の午後の風景である。Opaもシタビラメを買う、二尾500円、夕食はこれで決まり。うろこを落とし腹を出す。濃い塩水にゆっくりとしたし、ざるに並べて天日にさらす。幸い秋の日はまだ高い。風はないがよく乾いた空気、天日干し日よりである。干すのは日没までのほんの二、三時間でよい。ふっくらとした身に、からりと乾いた皮がまとわりついている。この状態で食うのがいちばんうまいとOpaは思う。おろしにんにく、オリーブオイルとバターでソテする。ご近所からいただいたすだちをたっぷりとしぼりかける。食べる、うまい。白のホットワインを熱燗で飲む、うまい。およそ半身をドンが食べておしまい。
by mizzo301 | 2014-11-22 22:51 | エッセイ | Comments(3)

ポインセチア

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 50年以上の昔、季節は今ごろであったろうか、母が大切にしている一鉢の植物があった。一見花のように見えるのは、赤く燃えるように色づいた葉である。母はおそらくその名を知らなかったのだろう。当時はまだ学生であったOpaに、その赤いお花の鉢を日当たりにおいてちょうだい、などと頼んでいたもの。ポインセチアが今ほどポピュラーでなく、もちろんOpaも名前を知らなかった。この季節、ポインセチアがそこかしこの園芸店をはなやかに彩るようになったのは、いつ頃からのことかしら。去年の今ごろだったか、近所のホームセンターでそんな真っ赤な一鉢をふと買った。日当たりの良いピアノ室の雨戸を一枚だけ開いて、ガラス戸の外からもよく見える場所においた。中に人がいますよという、赤い信号である。そう、おばあさんのいなくなったおじいさんが住んでいます。冬の日だまりの赤信号はやがて春を迎え、赤い葉はしおれつくしてグリーン一色になった。鉢は庭に放り出され、夏にはドンの小便をあびてますます枝葉が徒長する。さてどうしたものだろう、日よけテントの下でOpaは彼女の行く末を思った。だが何もせぬままものぐさに日を過ごし、気がつけば十月、秋の気配が忍びよる。ようやくネットを検索、ポインセチアの育て方、なにッ、短日処理だって・・。夏の終わりから日照時間を人工的に短くしないと、葉が赤くならないという。おそかったか、あわててポインセチアの徒長枝を落とし、空ペールの暗闇に鉢をほうり込んだ。朝八時起床、夕五時就寝を彼女の日常と決めて、おそばせながらのお世話である。甲斐あってか、上部の葉っぱが少し赤く色づいている。寒さに弱いそうだから、ぼちぼち家に入れてやらないとね。間もなく師走、このままうまくいけばもう少し葉が大きく色づいて、メリークリスマスなんていうのかな。
by mizzo301 | 2014-11-13 22:37 | エッセイ | Comments(1)