カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

<   2014年 08月 ( 3 )   > この月の画像一覧

やぶ茗荷

d0087054_1253462.jpg

 アマリリスの一鉢に、初夏のころ見知らぬ植物が顔をだした。ひき抜いて捨てようかと思ったが、葉の様子がただの雑草にはみえなくて、なんとなくそのままにしていた。するとその植物、いつの間にか本家のアマリリスを追いこしてすくすくと伸びる。そして三日前の朝、そのいただきに穂のような白い花をつけた。えいっと一気に引っこ抜いていったんは捨てかけたが、待てよと思いとどまり、空いたプランターの土をほじくり植えなおしてやった。さんざんインターネットをたぐってみたが、その花の素性はわからない。そこで庭の植物にくわしい妹に、メールで写真を送りたずねてみた。すかさず返信があって、それはやぶ茗荷です、食べることはできません、と教えてくれた。彼女の豊かな植物の知識もさることながら、食べられませんのひとことに、戦中戦後を知る兄妹であるなあとつくづく思った。
[PR]
by mizzo301 | 2014-08-28 12:53 | エッセイ | Comments(2)

金魚は育つ

d0087054_177525.jpg

 ご近所から思いがけず金魚の稚魚をいただいて、およそ三ヶ月がすぎた。ぼうふらと見分けがつかぬほど、小さくてたよりないのが何百尾もいたろうか。実は先日、三年半で二十数センチにも育っていた金魚二尾を、かわいい顔の野良猫にさらわれたばかりである。がっかりOpaがようやく気をとりなおし、あたらしくめだかを飼い始めたのだった。いただいた稚魚を、めだかの鉢に入れたのではたちまち食われてしまうだろう。さいわい余っていた小ぶりの睡蓮鉢に水草を植えてほてい草をうかべ、粉末状の餌も買いエアをいれて、五月十三日、その子たちの養育を始めた。孵化したばかりの金魚はOpa初体験である。日に何度も水面に目をこらすのだが、魚にはほど遠い微細な虫けらが動いているだけである。これがはたして、赤いべべ着たかわいい金魚に育つのだろうか。それでもとにかく、親元Kさんの忠告にしたがい、日に何度も粉の餌をあたえることにした。するとえらいもので彼らの体長は伸びはじめ、いつの間にやら大鉢のめだかに追いつき追い越し、数は6尾にまで減ってしまったけれど、いまでは最大で4,5センチにまで成長している。それとともに彼らは色気づいて、体色も表れはじめた。ただ残念ながら、Opaの期待した赤いべべではなく、どれもカーキに黒まじりのさえない色あいである。夏だというのに、赤い絵柄の浴衣を着せてやりたい親心が、金魚には通じない。
[PR]
by mizzo301 | 2014-08-18 17:10 | エッセイ | Comments(0)

弦楽セレナーデふたたび

d0087054_23423811.jpg

 暑熱にうだるさる日、大学OBコンサート委員から封書が届いた。一枚のCDと写真が数葉、それは7月5日、宝塚ベガホールで開かれたコンサートの記録であった。さっそく聴いてみる。なかなかの好演、自画自賛。弦楽オケのプログラムは、四年前と同じチャイコフスキーの弦楽セレナーデである。ただし前回のおよそ50名にくらべ、今回は28名と編成は小さい。その分細部の音列までがきわだって聞こえるから、奏者の緊張はいやでもたかまる。指揮者Eさんは練達の棒さばきと巧みな話術でそれをときほぐし、情熱の高みへ音楽を導いていく。彼についてはかねがね畏友M君とふたり、つとに高く評価しあっている。さて、この楽団最年少は57期生、ちなみにM君とOpaは共に9期生、孫たちと一緒に演奏している計算である。指揮者のEさんとて44期生とまだ若い。全員後輩というのは落ち着かない。ときおり遠くから象でも見ているような視線を感じるのは、ただの錯覚だろうか。それでも年寄りをまぜてくれるのは、同窓会オケならではの良さだろう。呼んでもらえるかぎりはいつまでも参加したい。それにはさらに年老いても、平らなステージでつまずいて大きな音をたてたり、入れ歯をぶっとばしたりしないように気をつけなければならない。今回もOpa、本番はビオラをかかえ,年甲斐もなくわれを忘れて燃えました。それもそのはず、ここはかまどの神、清荒神の門前町であった、関係ないか。
[PR]
by mizzo301 | 2014-08-11 23:45 | エッセイ | Comments(0)