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九度山の柿

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 旧道の男の里川にかかる橋のたもとに、九度山の柿というのぼりがはためくのを見ると、つい車を止めて買ってしまう。ひらたねという種なし柿で、大きさは富有柿と同じくらいだが味はこちらの方がはるかにうまい。このシーズンは五度も車をとめて買った。甘い。くし形に切って皮をむき、タッパーに入れて冷蔵庫にいれておき、キッチンにいく度につまみ食いする。朝のサラダに加えると、生野菜やチーズにもよくあう甘さがいい。店の人は、赤い車でやって来る犬をつれたおじいさんをよくおぼえてくれて、行くと必ず二つ三つのおまけをつけてくれる。残念ながらこの柿のシーズンはこれまで、これからは富有柿だという。柿といえば大和のイメージがあるが、奈良に至る紀ノ川ぞいの里は和歌山の柿の一大産地であるそうな。川は上流に向かうと髙野山のふもと九度山を過ぎ、やがて奈良県にはいり吉野川となる。九度山は弘法大師空海ゆかりの地である。空海の母君が、息子の開いた高野山の道場をひとめ見たいと、高齢をおして故郷の讃岐からやってきたが、高野山は女人禁制で参内をゆるされず、やむなくふもとの伽藍に身を寄せてその本尊、弥勒菩薩を篤く信心した。空海が月に九度も山をくだってその母を訪ねたというのが、九度山の地の由来であるという。その時お母さんは名物の柿をむいて、くうかいというたにちがいない。
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by mizzo301 | 2013-11-24 00:05 | エッセイ | Comments(2)