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ステッキなドンとの日々

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 ようやく杖をすてて歩けるようになった。二月末、足腰の激痛で歩けないとわかった衝撃の朝から三ケ月半が過ぎた。その間、よくOpaを支えてくれたステッキなドンよありがとう。また通院、買い物、ゴミ出し、犬の散歩とご近所の好意にささえられての回復である。感謝にたえない。実は痛みの激しかった初期のころから、車の運転はできた。すべてをご近所に頼るのも心苦しい。なんとか通院、買い物を自力でしたいと思った。痛みにたえながら杖にすがって車に乗り込む。意外にアクセル、ブレーキは足に負荷がかからず、問題なく車を走らせることができる。だがたとえばスーパーである。到着後が大変だ。降りるのは必ず痛い方の右脚が先である。先に右手で杖を出して地面を支え、左腕をドアにのせて体重を支える。ちょっとバランスをくずすと、右脚に激痛がはしる。そのまま近くにカートがないものかとあたりを見まわす。カートにすがると歩行がずいぶん楽になる。どうやら腰の曲がり具合がちょうどいいらしい。そんなことで、なるべくカート置き場に近い、障害者用の駐車スペースを利用させてもらった。だがある日、Opaのねらった場所に、一足早く一台の軽自動車がすべりこんだ。降りたったのは若い夫婦と幼い二人の女の子、ルンルンとエレベーターホールへと入っていった。歩くのもつらい人間のために、どうしてそこを空けておいてくれないの。かくいうOpaも、つれあいが障害者であったから、以前はいつも気楽にその場所に停めていた。我が身になってはじめてそう痛感したのだった。またある日、別の軽ワゴンにその場所を目の前で先取りされた。幸い近くが空いたので、どうせまた元気な家族づれだろうとその車を見ていた。運転席から降りたったのは、意外にも腰の曲がった小柄な老人であった。その人がワゴンのハッチを開いて車いすをとりだしたのである。そして助手席から小柄な老婦人を抱きかかえるようにして車いすに移し、ふたりはゆっくりとエレベーターホールに消えていったのだった。
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by mizzo301 | 2013-06-23 23:28 | エッセイ | Comments(2)

タマネギはうまいっ

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 収穫したばかりのタマネギをご近所にいただいた。腐らせぬように風通しのよいキッチンの軒につるす。ここ泉州は古くからタマネギの産地である。大阪湾のはももこれから旬に入る。それをタマネギと食うはもすきが、昔ながらのご当地定番メニューである。新タマネギは生食がうまい。さっそくひとつ皮をむく。ヘタに包丁をいれると、白い濃厚なミルクがまな板にとろりと落ちた。スライサーでうすくおろし、オリーブオイル、かつお節、しょう油で、夕食の一品になる。しゃきしゃきとした甘い食感がたまらん。結局まるごとひとつをたいらげた。タマネギといえば淡路島が有名である。毎月集金にくる農協のおにいさんに訊いた。「やっぱりタマネギは淡路島が一番や。同じ種を植えても、ここでは泉州の味にしか仕上がらん。地の味いうてなあ、あのうまみは出せんのや。せやけど水茄子は泉州の特産や。他所の土地に蒔いても、そこの地の味にしかならんのや。泉州の味にはならん。米でもなんでも同じや、地の味いうものがあるねん」。ふーん、そういうものか。タマネギでは淡路島に勝てんのや。とにかく早く食わねば、せっかくのいただき物を腐らせる。翌夕はオニオンフライである。タマネギ一つを輪切りにする。メリケン粉をビールでといて、フライパンにたっぷりの油であげる。ビール飲む。フライ揚がる。夕食が待てん、ひとつかじる。カラリとした衣を歯でかむ。中からタマネギがとろりと口にとける。うまいっ、あまいっ、Opa二番でもいいです。
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by mizzo301 | 2013-06-06 17:23 | エッセイ | Comments(2)