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 北欧はまったく初めてだが、なにせパックツアーである。金魚のうんこになる気で、ろくに予備知識もなく出かけた。だが一身上の都合でアルコール事情はちょっと調べた。フィンランドもノルウエーも、ライトビア以外の酒類は所定の国営店でだけでしか買えないという。それではと、タカラ焼酎の五合紙パックをひとつスーツケースに忍ばせた。ほんとはふたつ入れたのだが、焼酎を一升もなあと迷いが生じ、ひとつは関空の駐車場でとりだして車に残すことにしたのである。フィンランドにはうまいウオッカがあるはず、町中に二泊するのだから、どこかでそれを手に入れようという気もあった。タカラ焼酎五合は、Opaの飲み代にして三日分である。それをけちって四日にしても、旅の後半は酒がない。車だってガソリンなしでは動かない。さて極北の町サーリセルカ、バイオリン屋をサウナに追いやって、ひとり雪と氷の町へ出た。頭の中はウオッカ、宿でもらった地図をたよりにスーパーへ向かう。あったあった田舎の何でも屋風スーパー、おまけにリカーショップが一つ屋根の下にある。種類の豊富なワインのほか、ウオッカ、ウイスキー、ジン、ラムと世界の酒がそろっている。ないのはわが銘酒タカラ焼酎だけである。まあいい、一番度数の低い38度のウオッカをひと瓶買う。どちらかといえばまったり系のロシア産にくらべ、フィンランドのウオッカはすっきりしてうまい。ついでにいえば、ウオッカはポーランドのズブロフカなどもうまい。というわけで、酒の心配はなくなった。気が大きくなって、紙パック焼酎は船旅初日でなくなる。まだ旅の三日目である。いそいそとウオッカの栓をひねる。おお、スッキリスッキリチャンチャラチャン・・、とはじめはよかった。オーロラもどきを見た船旅四日目のよる、突然のでかいくしゃみ、とまらぬ鼻水、ごんごんといやな咳、完全な風邪の症状でしゃべるのもおっくう、酒どころではなくなった。そんな事情でウオッカの半分は来日、いまもキッチンでOpaの風邪平癒を待っている。
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by mizzo301 | 2013-02-27 16:55 | エッセイ | Comments(0)

オーロラ風邪

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 ノルウエーの船上で屁のようなオーロラを見せられて、すっかり風邪をひいてしまった。その前にフィンランドの北の町サーリセルカで、夜の雪道をペンギンの行進よろしく暗闇を求め、寒さに耐えながら北の空をながめて待つこと二晩、何の不思議もあらわれず。さらにバスでノルウエー国境を越えて北上、北極海の港キルケネスから乗船した船である。ベルゲンまで5泊6日の航海で、あわよくばオーロラが見えるという。バイオリン屋にだまされた。寒さによわいOpaである。船室でぬくぬくとしながらオーロラが見えるというから来てやったのだ。何のことはない。夜ともなれば防寒具をまとい、寒風吹きすさぶ上甲板であてどもなくオーロラを待つのである。やってられん。ひとり部屋で寝ていると突然オーロラ発現の船内放送、見えるなら見てみたい。飛び起きて防寒具をまといエレベーターをせかせて上甲板へ、そこは暗闇にうごめく黒山の人だかり。みんな寒風に耐えながらはるか海上にたなびく白雲をながめている。よく見ると雲の端でほのかなグリーンがゆらめく。なんとその白雲をオーロラだというのだ。ちがうやろ、オーロラは彼方の空からおしよせる極彩色の光の束がうねりながら押し寄せ、渦を巻き、垂れ下がり、天空にくり広げられる一大絵巻であるはずだ。むかしのガス風呂の種火みたいなものを見せられて、オーロラといわれても合点がいかない。部屋に降りて寝るぞ、えーい、ハックショーン、風邪までひいてしまった。くしゃみと鼻水がとまらない。5階サロンのカフェスタンドに寄って、はなかみ用に紙ナプキンをだまって大量にいただく、本船運航のHURTIGRUTEN社に遅まきながら陳謝申し上げる。
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by mizzo301 | 2013-02-25 15:53 | エッセイ | Comments(3)

オーロラ見えるかな・・

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 このところ、裏庭でみかんをついばむメジロをガラス越しに見ながら、のんびりと朝食をとっている。そのみかん、明日はないよ。すまんなあ。二尾残った金魚もおよそ十日の絶食である。ドンのお世話もトリマーさんにお願いできた。Opaは旅に出る。友人バイオリン屋の口車にのせられて、オーロラ探勝ツアーに参加する。Opaは寒さに弱い。氷点下の世界などもってのほかである。ゆえに誘いは何度も断ったのである。するとバイオリン屋、寒くないツアーがおましたでとまた電話、ノルウエーの沿岸急行船とやらでオーロラを追うという。それでも最初は、フィンランドで極寒の町に二泊する。バイオリン屋はOpaよりさらに高齢である。オーロラを冥土のみやげにしたいなどという。鬼気迫るお誘いをこれ以上はことわれない。Opaは折れた。現地の寒さもさりながら、バイオリン屋には、相手の興味とは無関係に話題を展開したがる習性がある。今は耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶしかない。夜は氷点下十数度という。あきらめて防寒対策を考える。靴下は二枚履く、滑り止めのある靴に靴用ホカロン。下半身はパッチを二枚重ね、さらにレッグウオーマー、ジーンズ、その上から防風防寒ズボン、上半身も肌着二枚、その上にセーターなど何枚も着て、ネックウオーマーにダウンジャケット、ぐるぐる巻きのマフラーに毛糸の帽子でどうじゃ。とにかく運がよければ、明晩はフィンランドの北の町でオーロラを見るかもしれぬ。それにつけても下半身の念入りな重ね履き、オシッコしたくなった時に、寒さでちじみあがったわが放水管をうまくつまみ出せるのか心配である。
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by mizzo301 | 2013-02-12 10:42 | エッセイ | Comments(1)