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枯れたらあかん・・

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 明日の晩はザルツブルグの旅宿に寝る予定。フライトも宿も娘まかせ、気の向くままのらくちん旅である。楽しみではあるが、そいじゃ行ってきますってわけにもいかない。まず郵便局に行って配達を止めてもらう、つぎに新聞販売店に電話をして、こちらも配達の停止をたのむ。冷蔵庫の野菜など食料品を整理。ドンはトリマーさんに、長いお泊まりをお願いできた。旅から帰って荒れた庭を見たくないので、草刈りをする。裏庭の金魚三尾に、あたらしい水草を買ってやり、水を半分ばかり入れかえる。部屋の掃除と洗濯もすませた。いちばん気になるのが庭の潅水、十日間も水をきらすと植物はつらい。園芸家の妹に電話で相談、使わないプラスティックの衣装ケースはあるかという。あればそれに植木鉢やプランターをいれて、半分ほど水をはる。植物に腰湯の要領である。なるほど。出発にはまだ間があったが、早速実行。二日目の朝、バジルなどは快適そうに青々としているのに、毎朝つみとって食べるルッコラが、土に水はしっかりとあがっているのに、しょんぼりとして元気がない。復活の見込みがないほどにしおれている。ふたたび電話相談、さあなんでやろ、と妹はいう。どないしてくれんねん。と、あれやこれやで、出立の前にすっかりくたびれた。これも旅の疲れというのやろか。
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by mizzo301 | 2012-08-28 23:21 | エッセイ | Comments(3)

ユーコンクエスト

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 世界一過酷な犬ぞりレースというのをTVで見た。厳寒の二月、カナダのホワイトホースとアラスカのフェアバンクスの間およそ1600キロメートルを、10日間をかけて早さを競う。気温マイナス20度、巨大な鋸のようにぎざぎざに凍った川の上を、はたまた斜度45度の深雪の急斜面を、あるいは氷雪におおわれたツンドラ地帯を、昼夜をわかたずそりを駆る。時には猛吹雪におそわれたり、氷の裂け目からそり犬人もろともユーコン川に転落もするという。けがや凍傷の危険をついて、人と犬が一体となる命がけのレースである。スタートでは14頭の犬が、アクシデントでだんだんと減っていく。疲労や脚の故障で途中リタイアした犬たちは、別働隊によって手厚く保護や治療をうける。マッシャーとよばれる犬ぞりの乗り手たちは、もちろん無類の愛犬家たちである。ドッグを逆に読めば神だと、そのうちの一人がいう。神々の牽くそりに、彼らは命を託すのである。
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by mizzo301 | 2012-08-25 18:45 | エッセイ | Comments(0)

清められた夜

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 九月末の演奏会にむけて、ヴィオラのパート譜が届いた。シェーンベルクの「清められた夜」、難曲である。久しぶりにヴィオラのケースを開く。すんなり通せば30分足らずの曲である。ところがどっこい、調性とテンポは変幻自在にゆれ動き、奏者の腕をあざ笑う。おまけにハ音記号とト音記号が入り乱れる。語り合うわけあり男女の恋を描いた、デーメルの同名の詩を音にしたというだけあって、ヴィオラのパートですら一筋縄ではいかない。起伏のはげしい心象風景を音にして、どこまでも奏者をいじめてくれる。ま、最後はやさしい音程のアルペッジオを静かにくり返し、あたかも恋人たちの安穏を祈るように曲は閉じられる。とにかくまがりなりに、そこまで読み終えるのにたっぷり二時間半、その間アイスコーヒーを三杯、アイスもなかをひとつ、お供えのスイカを一切れ、エアコンの設定温度27度で大汗をかきながらの大仕事、節電どころではないのである。で、ひととおり弾けたのかときかれれば、とんでもない、Opa、その輪郭すらおぼつかない。疲れた。来週の初練習は、まわりの若い奏者たちにおまかせして、今からかすむ練習でもしておこう。老人の冷や水は禁物である。焼酎を飲んで就寝。夜中、小用にたつと、はや秋の虫がひとつないていた。
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by mizzo301 | 2012-08-16 13:40 | エッセイ | Comments(2)