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とりとめのない献立

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 この四、五日買い物に出ていない。食事のたびに、冷蔵庫の中身を思い出してやりくりしている。さて夕食はどうする。いつかイオンでモッツアレラチーズを買ったっけ、あったあった。賞味期限から3週間、問題なし。チーズに賞味期限なんているの?雨の中、傘をさして庭でバジルの若葉をつみ採る。トマトとチーズをスライスして、交互に皿に盛る。バジルの葉をちらす。塩こしょう、バルサミコ、オリーブオイルを適当にかけて完了。ちょうどいい具合に、パンの焼けるにおいがただよってくる。カプレーゼに焼き上がったばかりのパン、それに赤ワインなどといえば、いかにもこじゃれたイタリアンだがそうはいきまへん。もらったり買いおいた野菜が古びはせぬかと気になる。弟の畑から直送のなすびで焼きなす、おろし生姜と削り節をのせて一品。和歌山産の清姫ししとう、直火であぶって、うすめただし醤油で一品。これはOpaの好物で、京都の万願寺とうがらしにもひけをとらぬ甘みとやわらかい食感がある。かたや京野菜などと気取って高いが、こちらはいつも一袋百円である。今夜のメニューきわめつけは、夕べ食べ残しの塩焼きサンマのしっぽ一切れ、かるくチンしてテーブルへ。イタリアンからはじめた献立が、いつの間にかわけわからんワタリアン、赤ワインのはずが宝焼酎のソーダ割りをグビりグビり・・
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by mizzo301 | 2012-06-21 17:43 | エッセイ | Comments(2)

ユスラウメ

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 紅いちいさな実である。ほのかに甘い。毎年この季節、Opaの庭によく実る。こどもの頃の庭には、ぐみの木があってよく実がついた。あまい物に飢えている戦後の子供には、貴重な旬のおやつであったが、これは完熟でないと渋みがある。その点、ユスラウメには渋みがまるでない。こどもの舌にやさしい味であった。ユスラウメはたべたいが、いかんせん我が家にその木はない。ユスラウメを植えてと母にせがんだこともあったが、実現はしなかった。星霜幾十年、今の庭にたわわに実る紅くて可憐な実を見ると、ふと心に安堵感をおぼえて、ひと粒ふた粒を口にふくまずにはおれないOpaである。心の奥に深くすりこまれた、戦後の食糧難の記憶がそうさせるのだろうか。さて今年も豊作である。そのまま放置するには惜しいので、大ざっぱにざるにつみ採った。1.1キロの収穫である。水洗いをしてざるで一晩おく。翌朝、あり合わせのびんに、床下収納庫から取り出した残り物の氷砂糖、およそ700グラムをがらがらと入れる。その上に紅い可憐なユスラウメたちをばらばらと落とし込む。さらに35度の焼酎を一升どぼどぼと注いでふたをする。分量でたらめ、ユスラウメ・リキュールの仕込みである。見た目はなかなか美しいが、味の保証はない。三ヶ月ほど先、たとえどんな味になろうとも、すべてOpaの口に流れ込むことだけは保証できる。
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by mizzo301 | 2012-06-06 17:26 | エッセイ | Comments(1)