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大晦日

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 うら庭に紅葉をわずかにのこして年暮れる。生老病死をおもう。感懐さらになし。
by mizzo301 | 2011-12-31 22:53 | エッセイ | Comments(2)

泉州ことば

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 朝のドラマ「カーネーション」の岸和田は、Opa新婚の五年をすごしたなつかしい町である。娘ふたりもそこで生まれている。その間、ある古い商家と親しくなり、家族同様、親身におつき合いしていただいた。江戸期から何代もつづくというそのお家は、もとは岸和田藩の御用商人であったといい、窮乏する藩財政を援助をしたという、勘定方の証文を見せていただいたこともあった。かなりの豪商であったようだ。いまの住まいに越してからも、長女のランドセルを買いに、にぎわう岸和田にわざわざでかけたものだ。今はすっかりさびれ、往事のおもかげはないというその五軒屋町から、つれあいの喪中を知らせるはがきにおどろいて、とんできてくださった人がある。有名なふぐ料理店のお嬢さんで、つれあいにフリュートを習っていたかつてのお弟子である。つきぬ思い出話とひとしきりの涙のあと、話は朝ドラ「カーネーション」におよんだ。いうちゃる、しちゃある、・・け、とやたら語尾にけがつく、誇張のすぎる泉州ことばがあまりに粗野にきこえて、とまどう岸和田人が多いというのである。もともと泉州人でないOpaですら、岸和田五年の体験から、どこか不自然な台詞まわしが気になる。岸和田藩、岡部五万三千石の城下である。町衆のそこはかとない品格と矜持が、威勢のいいだんじりの背景にあることを、このドラマから見えないのが残念である。
by mizzo301 | 2011-12-23 23:11 | エッセイ | Comments(2)

りんごかわいや

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 長野の義兄からりんごがとどいた。宅配のおにいさんにたのんで、家に持ち込んでもらう。せまい玄関に、たっぷり密のしみた果実のあまい香りがたちこめる。亡き義母の時代から、およそ半世紀つづく信州からの贈り物である。実は先月なかばにもリンゴがひと箱とどいている。つれあいの流儀にならって、お歳暮がわりのいく箱かと自家用のひと箱を、自分で長野のりんご園に注文したのである。りんご園から送られた、去年の注文書のコピーを、ずぼらをしてそのまま返送しておいたのだ。とどいた自家用の箱からは、二段にぎっしりとつめられたふじと王林のあまい香りがあふれる。老人ひとりに大量のりんご、どうせよというのだ。おざなりの注文を一瞬悔いた。Opaめまいをこらえて、例年のつれあいの流儀を記憶でたどった。そうだ、ご近所におすそわけしていたっけ。そこで、スーパーのポリ袋にいれたささやかなおすそわけを、数軒のご近所さんにもらっていただいいた。たまたま訪ねてきた次女にも数個を持ち帰らせて、ようやくのこりは半分をきった。あとはドンとふたりでまじめにりんごを食って、のこるは三個になってみると今度はなごり惜しい。そこを見透かすようにとどけられた義兄のりんご、これでどうじゃとみんなでどや顔をしていやがる。
by mizzo301 | 2011-12-20 17:52 | エッセイ | Comments(3)

柚子ひとつ

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 ご近所の畑でとれたという柚子をひとついただいた。かぼちゃと見まがう大きさである。ちょうどminohマダムさんのブログ「柚子茶で風邪撃退」を拝見したころだから、実はだいぶ前にいただきながら、いまだ調理台にすわらせたままながめ暮らしている。なるほど柚子茶はうまそうで身体にもよさそうだが、作るのがちょっとめんどう。まるごとドボンと風呂にほうり込んで柚子湯につかろうかとも思うが、なんだか惜しい気がする。どうしたものかと思いあぐねて日が過ぎた。そのうち、たった一枚くっついていた葉っぱが落ち、表面のしわが深くなったように見える。柚子も老けるのだ。はやく何とかしないと、毎日キッチンで老婆と顔をあわせることになる。どうしたものか・・
by mizzo301 | 2011-12-16 17:37 | エッセイ | Comments(3)