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<   2011年 03月 ( 4 )   > この月の画像一覧

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 大津波から十日をへて、八十歳の祖母とその孫、十六歳の少年が救出された。家は津波で100メートルも押し流されて倒壊、そのわずかなすき間でゆうに200時間以上を、二人は生きのびた。生存率が急激に低下するという72時間の壁をはるかにこえる、奇跡の生還を果たしたのである。さいわい手近にあった冷蔵庫のヨーグルトやミルクで命をつないでいたという。ぬれずにあった毛布を引っ張り出せたというのもよかった。飢えと寒さ、発見してもらえるだろうかという不安と恐怖、よく耐えてくれた。その一方病院に横たわる疲労と衰弱の少年を、執拗にインタビューするTVをうとましく感じたのはOpaひとりだろうか。いまは静かに、少年とそのおばあちゃんの回復を祈るときであろう。
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by mizzo301 | 2011-03-21 15:26 | エッセイ | Comments(0)
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 その日Opaはフェニックスホールの二階客席で、ジャパン・ストリング・カルテットのベートーベン・プログラム、開演の三時を待っていた。高層ビルに設けられたおしゃれな小ホールである。階下の人たちがしきりに上を見上げるので見ると、天井からつり下げられた照明器具が大ゆれにゆれている。主催者がステージにあらわれ、東北で大地震です、いちどロビーに出て待機してくださいという。およそ800キロかなたのゆれが大阪にまで・・ロビーではたしかに床がゆらりとゆれて、壁からはキシキシといやなきしみ音がする。Opaは臆病である。生きた心地がしない。やがて演奏会は中止となり、外へ出たものの動悸がおさまらない。駅のカフェで、久しぶりに砂糖を入れたコーヒーを飲み、ようやく気をしずめて帰宅の電車に乗った。車内のモニターに流れるテロップで大津波の被害が伝えられていたが、家のテレビで現実を見て腰を抜かすほどにおどろいた。なんといえばいいのか・・現地の人びとを思えばおもうほど言葉が遠のいていく。新聞報道やテレビを前に手をこまねくばかり、Opaおのれの無力を思い知る一週間であった。今は彼の地の人びとに、安堵の時の一日もはやくめぐり来たらんことを祈るばかりである。
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by mizzo301 | 2011-03-20 21:38 | エッセイ | Comments(1)

調味料ラック風味パン

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 きのう焼いた朝食のパンをかんでのみこむ一瞬、鼻のおくにふと石油のような異臭を感じた。あらためてパンをかいでも、なにも匂わない。も一度食べてみると、のみこむ瞬間にやはりかすかな異臭がある。まさか粉に何かが、匂いをかいでついでに指先につけてひとなめ、異常はない。スキムミルク、バター、塩、砂糖からイーストまで、犬になってかぎまわる。パンを保存していたポリ袋はどうだ、あっ、かすかに匂う。さてはこれが原因かと、あたらしい袋をかいでみるがまったく異常はない。Opaの匂いさがしは行き詰まった。だが原因がわからぬままだと、あすのパンを焼く気になれない。すっきりしないまま、昼食のうどん作りにキチンに入る。調理台の前に立ったほんの一瞬、あの異臭がふと鼻先をかすめた。原因はこの部屋のどこかにある。ボールや鍋類、調味料の収納場所、食洗機からガスレンジまで、ふたたび犬になってかぎまわる。調理台上には買ったばかりの調味料ラックがある。鼻を近づけると、かすかではあるがまさしくあの匂い。犯人は新しい家具の塗装臭だったのだ。そういえば、保存袋に入れたパンをこのたなに置いていた。きっちりと口を閉じたポリ袋が、匂いを通すのかと不思議な気がしないでもないが、通すのである。ドンチを厳重に閉じこめたポリ袋が、よく匂うのを毎朝Opaは実感している。ドンチはドンのウンチである。結論、ポリ袋は匂いを透過する。とにかく、これでまた安心してパンが焼ける。
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by mizzo301 | 2011-03-11 11:45 | エッセイ | Comments(0)

e-Tax

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 確定申告をすませた。家のPCから送信するe-Taxである。ここ何年か利用しながら、一年たてば手順をすっかり忘れて心もとない。国税庁のHPから申告書作成コーナーを開く。唯一の収入、年金の源泉徴収票を入力、遊び半分の主夫がいただく年収である。ありがたやありがたや。社会保険料、地震保険料、障害者、配偶者など、控除の対象を入力、自動計算で表がうまっていく。医療の領収書をかき集める。年中入院通院ですごす家人のが、分厚い束になる。時間をかけてその詳細をこつこつと入力、アレッ、控除ゼロ円、ガックン・・そうか、障害ありで医療費をほとんど免除されて、領収書が多くても多寡はしれているのである。徒労に腹を立ててはいけない。日本の社会保障制度よありがとう。作業は終盤、表示された還付金は一万六千八百円、源泉徴収ではらった税金の全額である。なんだ、苦労して医療費の申告など、はじめから必要なかったのである。欲ぼけじじい、ようやく送信にこぎつける。認証カードをセット、送信ボタンをポンッ、なにーっ、送信エラー、エラーコードAF0020-698だと?エラー解決のページにもこのコードはあらへん。AF0020-698でググってみた。いるいる、OSのバージョンでつまずいたマックの人、ブラウザーでつまずいたウインドウズの人など。Opa大いにヒントをいただいた。ブラウザーをFireFoxから急きょIEに変更、なんなく送信完了、確定申告はようやく完結した。だが、おっかなびっくりで電子申告に初挑戦の人など、わけわからんエラーコードにぶったまげて、こんなこと二度とすまいと思うだろう。国税庁の人よ、これを本気で普及させたいならば、このあたりをもちっとわかりやすくせんといかんぜよ。
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by mizzo301 | 2011-03-03 11:41 | エッセイ | Comments(0)