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<   2009年 10月 ( 5 )   > この月の画像一覧

さくら惜別

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 今朝、堺のMさんからメールが来た。愛犬さくらが死んだという。めすの老シェルティーである。夫妻の落胆が目に浮かぶ。子供のいない彼らにとって、さくらはまさにその一人っ子であった。M夫妻とは十余年苦楽を共にした子供である。彼らは一時期、四年にわたってOpaの隣家に住んだ。愛犬さくらに仕事の労苦を癒されなぐさめられ、彼女をこよなく慈しむ夫妻をOpaはその時見ていた。彼らの惜別を思うと胸がつまる。Mさん、早く次の犬を飼いなさい。さくらを忘れるためじゃない、悲しみを忘れるために、そうすれば、今までになくした犬たちがみんな楽しい思い出の中によみがえります。
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by mizzo301 | 2009-10-31 17:47 | エッセイ | Comments(0)

旭山動物園

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 阿寒湖畔の温泉から旭川へはおよそ230Kmの長丁場である。途中カーナビ様のご指示で未舗装の山道に入る。カーブの連続おまけに雨、他に車の姿はまるでない。今にもヒグマが前に立ちはだかりそうな暗い山中である。いったい北海道のどのあたりを走っているのやら見当もつかない。初めて計器飛行にたよる操縦士の心境である。やがて懐かしい舗装路に出会った時の安堵感は大きかった。帰宅後マップファンで見ると、道は北海道道143号線、主要道として計画されたが今では未開通部分を残したまま建設が中止され、開通の見込みはないという。なんとわれらはカーナビ様のお導きで、未開通部分をものともせず143号まぼろしの計画線上を走破したらしい。
 翌朝、期待の旭山動物園に向かう。老人および障害者一行は入園無料だという。ありがたいことである。さてこの園は旭川郊外の丘に設けられている。入園早々老人たちは、展示館が点在する急斜面を見上げてため息をつくことになる。そこへ音もなく近づいてきた電動カートに、お乗りなさいと声をかけられてなんなく丘の上に運んでもらう。そんなカートが何台も園内をめぐって、障害者や老人に声をかけている。後は動物の展示館を楽しみながら、ゆっくりと斜面を下ればよい。動物展示の工夫で全国に名をとどろかせた北国の小さな動物園、人気の本当の秘密は来訪者にたいするこのこまやかな心配りにあるのではなかろうか。
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by mizzo301 | 2009-10-30 18:46 | エッセイ | Comments(0)

網走から阿寒

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 知床から海を右に見ながら国道をひたすら北上、網走に向かう。道の駅「流氷街道網走」の二階で、オホーツク海を眺めながら塩っ辛いラーメンを食った。北国の人にはこの塩分が普通なのか、麺はまあまあうまいが汁は健康に悪そうな。博物館「網走監獄」を見る。明治初期、海まで凍る土地でようやく越冬する人が増え始めた寒村に、突然連れてこられた囚人たちによって短期間に千人を収容する監獄を建てたのが始まりだという。以降、村は刑務所と共に産業と経済が大発展、今の網走市の礎を築いたのである。なるほど網走といえば刑務所のイメージがうかぶわけである。それには網走番外地など映画も一役買っているのだろうけど。売店で受刑者の作品、丸太を輪切りにした網走監獄の焼き印入り鍋敷きを二百円で購入、出所。なにせにわか仕立てのかけ足旅行、夕方までには阿寒の宿に着きたい。走れレンタカー、すべてカーナビだより、どこをどう走っているのやらわけわからんまま午後四時過ぎ摩周湖畔の展望台に到着。そこはにはてんこ盛りの修学旅行生、霧と神秘の摩周湖とはどこのこっちゃねん。紅葉はきれいやけど、それは山のくぼみのただの大きな池であった。今夜のねぐらに向かってレンタカーがっかり号一行山を下る。途中ガソリンを補給、日はとっぷりと暮れて間もなく阿寒湖畔は温泉と焼酎の宿に着いたのであった。フーッ・・
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by mizzo301 | 2009-10-25 11:07 | エッセイ | Comments(0)

知床旅情

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 初めて世界遺産の地、知床を訪れた。といってもレンタカーでのかけ足旅行である。あいにくの曇り空に時折冷たい雨が降る。十月半ばですでに冬を思わせる寒さである。そんな中、知床五湖に向かった。あたりは北海道でも有数のヒグマ生息地帯である。熊に対する注意を呼びかける看板にいくつも出会う。「厳禁、餌やり、接近」などの文言がある。ということは、熊を恐れずにそんなことをする人間も中にはいるということらしい。くわばらくわばら・・。ヒグマに出くわす危険から、五湖のうち普段は一湖二湖のみ周遊が許されているという。ところが来てみると、昨日ヒグマが出たというので全面立ち入り禁止である。残念ながら原野にわたされた長い木道から、遙かに一湖を展望するのみである。その遊歩道も地上2メートル以上の高さの頑丈な木さくで、両側に高圧電線を張り巡らす用心深さである。もしや熊の姿でもと展望台から見わたすがそう簡単には会えないらしい。木道では大勢の観光客とすれちがう。みんなここでは無用の熊よけの鈴を、りんりんとうれしそうに響かせながら行く。もし湖畔にまで入れたなら、今にも熊に出くわさないかとおっかなびっくりで用いたはずの鈴である。草原ではエゾシカが何頭か草をはんだり寝そべったりしているのが見える。背景のオホーツク海に折しも薄い虹がかかっている。ところで演歌「知床旅情」の舞台はここから峠を越えた羅臼あたりであるらしい。森重久弥の作としてOpaでもメロディーを口ずさめるほど有名な歌である。だがこの歌はモーツアルトの歌曲「春へのあこがれ」から森繁さんがパクって盗作したという説が以前からあるという。なるほど一節目はたしかに似ているが、これは他人のそら似みたいなもんや。しょむないことに目くじら立てたら旅の酒がまずなりまっせ。
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by mizzo301 | 2009-10-23 17:59 | エッセイ | Comments(0)

台風一過

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 大型で強い台風18号が近畿直撃かというので、おそれをなして首をすくめていたら以外と静かに通り過ぎてくれたのでほっとした。その分、東海から関東の人々には大きな犠牲をはらっていただいたようで、まことに申しわけない。全くなんの予測もつかない地震とちがい、台風はその強さや進路にある程度の予測がつくだけに、目前に迫ってくるような不安とドキドキ感がある。特に今回のような瞬間風速が40mをこす台風ともなれば、街路樹や電柱をなぎ倒し、木造住宅が倒壊しはじめるほどの力があるそうだ。風のおそろしさは、近ごろ関東でしばしば起こる竜巻の被害をみてもよくわかる。昨日のよみうり寸評には、1966年の台風26号で、富士山頂では最大瞬間風速91mを観測したという。これは何度想像を絶してもしきれない驚異の風速である。だがそんな猛威に負けず、それをきちんと記録に残す人間のすごさもまた驚異に値するではないか。さて今回の18号台風、泉南をやり過ごしてくれた風神の気まぐれに感謝しつつ翌朝雨戸を開いてびっくり。雨水であふれる睡蓮鉢に金魚の姿がない。200尾をここへ入れた二年前の初秋から今日まで、ようやく生きながらえたなけなしの2尾がいない。あわててあたりを見ると、はたして睡蓮鉢の外に横たわる二尾の金魚を発見、土砂降りの雨であふれる鉢から流れ落ちたか、自分で飛び出したかはわからない。すぐさま2尾を鉢の水にもどしたが、幸い1尾はすぐに泳ぎだしたものの、1尾は土の上での時間が経ちすぎていたのか、腹を横にして浮くばかりである。かくて2年余でついに金魚は1尾となった。一見なんの被害もないかにみえたこの台風、実は裏庭の金魚にとんだ孤独を背負わせてくれたようである。
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by mizzo301 | 2009-10-10 14:06 | エッセイ | Comments(0)