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犬のわずらい

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 大寒の日の朝、犬が腰を抜かした。六時半、いつものようにケージを開くが、喜んで飛び出してくるはずのドンが身じろぎもしない。リードを見せて散歩に誘っても、後足を後ろに投げ出したまま、目で何かを訴えている。首をだいて引っ張り出そうとすると、小さな悲鳴。無理矢理に引っ張り出すが、どうしても立ち上がれない。後足が伸ばせないのである。昨日まで人の首っ玉に飛びついてまとわりつき、電話をくわえ、洗濯物を荒らし、スリッパを食いちぎっていた腕白ぶりがうそのようである。突然の異常にOpaはげしく動揺、海岸の散歩どころではない。獣医の開業時間を待って駆けつけた。先生ッ犬が、あわわッ・・。若い獣医さんが触診、体温計で熱をみてレントゲン撮影、いろいろと診察をしてくれたが、どこにも異常は見られないという。仕方なくそのまま連れ帰り、様子を見るほかはない。両手で尻をもちあげてみると、左後足を曲げたまま地につけようとしない。かといってその足をさわっても痛がる気配もない。ただ毛布にぐったりと横たわって、目を閉じている。先日、アリナミンを大量に食った時でも、嘔吐しながらもここまで弱々しくは見えなかった。なすすべもなくその日は暮れた。翌朝、散歩をあきらめてOpaは朝寝をしたが、階下のガランゴロンという大きな物音で目が覚めた。ずしりと思いステンレスの食器を、犬がくわえては放り投げ、食事のさいそくをする音である。信じられぬ思いで駆け下りてみると、ドンが喜んで胸へとびこんでくる。目はらんらんとして、足腰の異常もない。昨日の弱り果てた姿とはまるで別人ならぬ別犬である。狐につままれた思いでしばしあ然とす。だがとにかく、以前の腕白犬が目前に復活したことだけは間違いない。謎につつまれた、犬の一日わずらいであった。
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by mizzo301 | 2009-01-22 12:00 | エッセイ | Comments(0)

バイオリンと肩のこり

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 肩のこりはつらい。ひどくなると背中に鉛を背負ったようで、腕にまで痛みが走る。不思議なことにOpaの場合、十日もバイオリンをひかないでいると肩がこりだす。普通は弾く方がこりそうな気もするが、逆である。弾かないと肩や腕、指などが運動不足をおこすのかなあ。夏にひと月ばかり弾かなかったら、肩から腕にズンズンと痛みがきてひどい目にあった。それがこわいから毎日弾くという悪循環である。バイオリンを弾きたくなくても、あんまあんぷくマッサージと思って弾くのである。筋肉痛の特効薬はもっぱらヨハン・セバスチャン・バッハである。五十肩のための無伴奏ソナタや、腰痛のためのパルティータなど、豊富なメニューで痛みに対処してくれる。さすがアデランスの巨匠バッハである。Opaは手持ちのバイオリン二本を日替わりに用いて、肩こりの治療にあてている。使用後は壁にかけておけるマッサージチェアを、二台持っているようなものである。小さい分場所をとらないのがいい。今また肩こりのきざしあり。正月をはさんで十日ぶりにバイオリンをひいた。年末にやっとおぼえた3ページを、もうすっかり忘れている。曲はバッハの「認知症のためのシャコンヌ、指と前頭葉の変奏」である。256小節全曲暗譜とあの世行きはどちらが先か、はたして結果はCMのあと・・
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by mizzo301 | 2009-01-09 18:54 | エッセイ | Comments(0)

バーチャル初詣

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 正月のテレビは必ず各地の初詣の風景を見せてくれる。ものぐさなOpaにはまことにありがたい。交通費もおさい銭も気にせずに、TVの前で寝そべって焼酎をすすりながらのバーチャル初詣ができるからである。ただしおみくじが無いから、新年の神託を授かれないがこれは仕方がない。とにかくこども時代から、初詣には親に連れられていった記憶もない。そのまま歳をとって、このていたらくである。ばち当たりである。
 初詣の歴史は意外に新しいと、NHKのクイズ番組で知った。明治政府が国家神道を盛り上げるために、国民に奨励したのがはじまりだという。明治中期、日清日露と続く戦争で、武運長久を祈願するのが一番の目的であったのかもしれない。なんと初詣は国策だったのか。日本古来のゆかしき習わしとばかり思っていた。以外である。お上のお達しながら初詣はたちまち習慣化する。日頃は無信心な庶民だが、せめて年頭には神仏に何ごとかを祈願するというのが、日本人の心象にあったのかもしれない。そこでそのさい銭収入に目をつけたのが、各地の神社仏閣である。成田山などは大金を拠出、、鉄道会社にはたらきかけてわざわざ成田鉄道を開通させたという。その後は参詣人の運賃収入にひかれる鉄道会社と、莫大なさい銭に食指の動く寺社の思わくが一致して、参詣目的の鉄道が全国でずいぶん沢山開通したらしい。今日、正月にはいながらにしてバーチャル初詣で、なまくらをかませることが出来るのもそのお陰と思えば、ありがたさに焼酎をもう一杯・・
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by mizzo301 | 2009-01-07 13:18 | エッセイ | Comments(0)

謹賀新年

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 久しぶりに帰省した娘一家と年末から飲んだくれ、買ったおせちをみんなでほじくりまわしていたら今日はもう新年の二日である。実は元旦に大失敗をやらかした。豚の角煮の鍋を火にかけて、そのまますっかり忘れてしまったのである。こげくさい匂いであわてて駆けつけたキッチンは煙もうもう。真っ黒になった鍋底には、角煮の豚とゆで卵の焼死体がるいるいと横たわっている。新年の食卓にもう一品をという、Opaの余計な想念が間違いのもとである。犠牲者が鍋と豚と卵ですんだのは不幸中の幸いであった。まかり間違えば、家一軒をまるごとローストしかねない。まったくもって面目ない、意気消沈。というわけで、子や孫に囲まれながら、平成21年のくらーい正月である
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by mizzo301 | 2009-01-02 13:10 | エッセイ | Comments(0)