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本日はトマト

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 殺人トマトが次々と人を襲う、アメリカのカルト映画があるそうな。アメリカ中がトマトの恐怖に震え上がるという馬鹿馬鹿しさで、最低にくだらない映画だという。そのくせ二作目・三作目と続編まであるらしい。くだらなさが気になって、わざわざ映画館へ確認に行く人がいるのだろうか。
 そのトマト、庭で鈴なりに実っている。本来は実の房が数段に達したところで切って成長を止めるのだそうだが、先に小さな花や実がついているのを見ると、惜しくてそれが出来ない。素人の浅はかさである。条件次第では一年中成長し続け、8メートルから10メートルにも達するという。
 とにかく今夏はせっせとトマトを食べよう。皿一面にスライスしたトマトをしき並べ、こぶし大のモッツアレラチーズを丸ごと乗せて、塩こしょう、バルサミコ、オリーブオイルで食う。南イタリアの、レモン畑に囲まれた田舎食堂ではこうだった。素朴である。バジルの葉をあしらうとさらに風味をます。料理と呼べないほど簡単なこの一品がうまい。トマトとバジルは実に相性がいい。ちょっと手の込んだトマトソースは、パスタはもちろん、肉にも魚にもあう。焼き野菜のトマトもうまい。中華風のスープも捨てがたい。鶏のスープに、櫛形のトマトと溶き卵を浮かせるだけだがこれまたうまい。教わった本には「蛮果蛋花湯」とあった。蛮は野蛮の蛮である。トマトを蛮果とは、外来のものを何でも蛮と決めつける中華思想の現れだろうか。トマトに失礼だと思った。
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by mizzo301 | 2008-06-28 18:07 | エッセイ | Comments(0)

本日のキュウリ

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 毎朝ヤブ蚊に食われながら、、キュウリとトマトの収穫に農園へ出向く。といってもキュウリが4株、トマト4株だけ、庭の片隅の手なぐさみである。今年はキュウリが豊作で、いやでも毎日キュウリを食うことになる。河童もうらやむ食生活である。
 初キュウリを取り込みながら、手のひらの痛さで思い出した。キュウリにはトゲに近いいぼいぼがあったのだ。八百屋のキュウリにはいぼいぼがないから、すっかり忘れていた。いぼいぼは新鮮さの証しなのか、それとも異種なのかはわからない。とにかくそいつで、ヤブ蚊に食われた首筋を軽くこすると、めっぽう気持ちが良い。こすると気持ちが良いのは首筋に限らない。新案、新鮮なキュウリは孫の手になる。夕方にはそのキュウリ、素知らぬ顔でサラダになる。
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by mizzo301 | 2008-06-20 18:59 | エッセイ | Comments(0)

トカゲのいのち

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 庭先でトカゲをやたらと見かける。トカゲの当たり年ってあるのかな。だがそのトカゲたち、今まで見なれたのとどこか違う。トカゲといえばもう少し体側に幅があって、緑がかった派手な色、体長はせいぜい12・3センチの筈である。ところが今現れるのは、どれも極端にスリムで地味な褐色一色、大きいのでは優に30センチに及ぶのもいる。トカゲ界では時流に鑑み一斉にメタボを克服、余った贅肉が尾にまわり体長が伸びたのか。それにしても褐色一色の地味好み、いったいトカゲ界に何があったのか。ネットの百科事典ウィキペディアを手繰ってみた。難問解決、トカゲの種類が違うのだ。緑がかった派手好みは日本トカゲ、スリムで褐色、長いのは日本カナヘビ、どちらも日本で普通に見られる種類のトカゲだそうである。Opaの庭ではいつの間にか派手好みの日本トカゲが駆逐され、地味な衣装の日本カナヘビ天国となっていたらしい。その間、トカゲ部族間にどんな立ち退き問題があったかはわからない。とにかく住人、いや、住トカゲが地主の知らぬ間にすっかり入れ替わっているのである。
 雨上がりの朝、潅水用のペールに落ちたトカゲがもがいている。例の日本カナヘビである。体長は約30センチ、大物である。水泳は苦手らしく、ポリの壁を掻きむしるような立ち泳ぎでようやく首を水面に出している。このままでは水死である。すぐに手を差し伸べたいのだが如何せん小さいながらも怪異の容貌、柄杓代わりの古いミルクパンですくい出してやった。庭石に放すと、水中の恐怖が覚めやらぬようでしばらく放心、やがて短い感謝をつぶやいて、かさこそと雑草に消えた。
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by mizzo301 | 2008-06-15 19:41 | エッセイ | Comments(0)

青虫のいのち

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 梅雨の晴れ間の二日間、植木の剪定をした。といえば聞こえがいいが、作法を知らない庭木の滅多切りである。狭い庭にいろんな樹木を欲張って植えたのが、泉南の好い気候のせいか良く育つ。われがちに茂りまくって植木のせめぎ合いである。雨の日など、水を含んだ小手毬の小枝が玄関前に垂れて、傘の下から来客の顔をなめたりもする。失礼である。そこで滅多切り剪定となるのである。春先から花を楽しませてくれた木たちである。丁寧な散髪で応えたいのだが、素人庭師Opaの手でとりあえず夏向きのざん切り頭に刈られてしまう。とてもカリスマ美容師のようにはいかない。
 植物の強い生命力にはいつも驚かされる。春先に散髪をした二本のレモン、その時もこんなに切っていいのかと思うほど刈り込んだ。それが三月もせぬうちに再び葉を茂らせ花を済ませて、今や小指の先にも満たないレモンの実を結んでいる。冬にはすっかり枯れたかに見えた山椒もキウイの葉の下で芳香を漂わせる。山桜桃の赤い実も初夏のささやかな楽しみである。だがクチナシの蕾が何かにかじられ、葉も蚕食されている。見ると太った青虫が四匹も取り付いて、うまそうに葉を食っている。よく見ると山椒の小枝にも一匹、一網打尽、捕殺。殺さなければ綺麗なアゲハチョウになるものを、無益な殺生。だが自分の育てる花卉は食われたくない。青虫を殺さずにすむ方法は無いものか。ひとつある。集めた青虫をこっそりとよそ様の花園に放てばよいのである。出来るかな・・
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by mizzo301 | 2008-06-09 17:57 | エッセイ | Comments(0)