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2017年 04月 10日 ( 1 )

十份で天灯をあげる

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 台北から車で一時間あまり、願いごとを書いたランタンをとばす天灯上げで知られる町、十份をたずねた。夜空に色とりどりの無数のランタンが浮かぶ幻想的な光景をテレビで見たことがある。来てみれば線路にそってのびる老街に、人があふれている。天灯上げにやって来た観光客である。まだ明るくてテレビの幻想はないが、それでも大賑わい。紙製の熱気球に思い思いの願いを書き、灯をいれて空に放つ。それを鉄道線路の上でやるのだ。時々列車が徐行しながら通る。そのときだけ線路脇にしりぞき、すぐまた線路は人であふれる。町と鉄道で何らかの了解があるのであろう。かたぶつ国、日本ではありえない光景である。Opaも、娘や孫たちがランタンに墨でなにやら書き込んでいる、それを杖にすがって眺めていると、店の人が流ちょうな日本語で、オジイチャン、ドウゾと椅子をすすめてくれた。Opaも流ちょうな台湾語でシェーシェーとこたえて、自分の健康と長寿が、異国の山並みにふわふわと飛び去るのを見送ったのだった。
by mizzo301 | 2017-04-10 22:51 | エッセイ | Comments(1)