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2015年 08月 08日 ( 1 )

どうした、クロアゲハ

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 リビングから見えるもの入れのロッカー、その取っ手にクロアゲハが翅を休めている。庭の植物にアゲハはよく来るが、金属にとまっているのは初めてみた。カメラを近づけても動かない。二時間以上も飛び立つ様子がない。この暑さに蝶もまいったか。その華奢な足に金属がひんやりと気持ちいいのだろうか。それとも症状おもく、飛び立つ力をなくしたか。ひまな老人は蝶を心配した。そこへ開け放しの玄関から、一陣の風が部屋を吹き抜ける。それにあおられるようにして、蝶はふわりと浮き上がり、裏庭の棕櫚竹と南天を飛び越えて燐家の庭に去っていった。よかった・・。小学生のOpaが昆虫採集をしたことがあった。四年生の夏休みである。とりわけ夢中になったのは雄のカブトムシ、ヤンマとアゲハチョウであった。とくに蝶はせっかく捕まえても、捕虫網で翅を傷めてむだに死なせることが多かった。まれにうまく捕れた時は網の上から注射で殺し、三角紙にいれて持ち帰る。家でその翅を広げてのばすのだが、その道具である展翅台というものがない。なんとかそれなしでいい方法はないものか。そこで一枚の板きれと細く切った紙切れ、押しピンが役だった。蝶やトンボの翅をひろげて、彼らの背を下にしてその板に貼り付けてみた。結果その方法で、見事に蝶やトンボの展翅はできたのである。少年Opaの忘れがたい大発明であった。
by mizzo301 | 2015-08-08 17:15 | エッセイ | Comments(2)