Opaの日々雑感


by mizzo301
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犬で読んだふたつのエッセー

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 五日の夕刊にどういう偶然か、犬に関する二つのエッセーがあった。林原美術館長、くまくら・いさおさんの「犬が死んだ。」で始まる一文は、淡々と愛犬の死を語りながら、犬へのあふれんばかりの愛情が読者に伝わる名文である。やつれはてた愛犬の「・・・ありがたいことに最後まで毛並みは美しかった。」の一節で、たちまち一昨年暮れのドンの死を思い出してしまった。そのむくろがあふれんばかりの豊かな純白の毛並みにおおわれて、やはり美しかったからである。それを墓穴の黒い湿った地面に置いてスコップで土をかけるたびに、その白い綿毛がだんだんと見えなくなっていく。その時の切ない思いがまるで昨日のことのように胸によみがえったのである。
 作家、おおさき・よしおさんは子犬二匹を買った思い出である。ペットショップで見た可愛い子犬に心を残しながら一旦店を出たものの、さてその犬が今にも売れてしまうのではないかと気が気でなくなるくだりは笑えた。結局はとって返し、その犬を買うのであるが、Opaは昨夏まったく同じ体験をしているのである。ある金曜日にペットショップで可愛い子犬を見たのだが、ドンの死後もう犬は飼わぬと決めていた都合上そのまま帰宅した。だがその決心もどこへやら、お客の多いであろう土日にその子が売れてしまうのではないかと気が気でない。あいにく出かけられない。気もそぞろの週末がようやく明けて、無事手に入れたのが今の三代目ドンである。よくぞ売れ残ってくれた。残り物に福である。
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by mizzo301 | 2009-02-07 18:43 | エッセイ | Comments(0)