小泉さん引退
2008年 09月 28日
元小泉劇場総支配人である。郵政民営化の台本を引っ提げて登場、老猫の首に平気で鈴をつけて引退を促し、裏切り者には刺客を送る。これまでにない舞台転換は新鮮で、観客の目を釘付けにした。その彼が突然の引退声明、さすが引き際も鮮やかである。やんやの喝采を贈りたいが、なんだかすっきりしない。地盤を次男に贈るの一点が、引っかかるのである。それが悪いとはいわないが、彼らしくない、といいたいのである。それまで鮮やかだった演出の手腕だが、幕切れになって突然凡庸な脚色をほどこした。世襲を鮮明にして、お友達の北の将軍様をうらやましがらせたいのか、石原都知事がうらやましいのかはわからない。とにかく第二小泉劇場建設用地を二世にプレゼントしたのは確かである。果たして大劇場が建つか、笑劇場となるか、お坊ちゃまの未来は大変なのである。
by mizzo301
| 2008-09-28 11:00
| エッセイ
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