Opaの日々雑感


by mizzo301
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海水浴の風景

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 灼熱の太陽を覚悟して、カメラを持って海水浴場へ下りてみた。夏休みの日曜日とあって、大勢の人たちが海を楽しんでいる。思い思いに遊泳する人々、浜でバレーボールに興ずる若者達、にぎわう浜茶屋、海水に消えないインクのタトゥーショップにも人が群がる。パラソルの陰で太鼓腹のはげ親父が缶ビールをあおる、傍らで子犬と戯れる幼い女の子、小さなテントになぜか猫を抱いたギャル。泳ぐとは限らない。そばに海があるだけで、この暑さを忘れたかのように人々がくつろいでいる。色とりどりのパラソル、海をへだてた淡路島に入道雲、絵に描いたような箱の浦の夏である。
 昔、大阪人はこんなに遠くまで海水浴には来なかった。堺は大浜、浜寺など、有名な海水浴場が大阪のすぐ近郊にあったからである。六十年の昔、小学校三四年のOpaは、年長の友サッチンと二人で浜寺へ海水浴に行ったことがあった。四歳年長のサッチンはおそらく中学一二年生じゃなかったか、何かにつけて泣き虫Opaの心強い先達であった。電車賃となけなしの小遣いを握って、電車を三つも乗り換えて行く浜寺、子供にとっては大旅行であった。その時海でどう遊んだかはすっかり忘れてしまったが、忘れられないことが一つある。駅に向かう砂地の道で、街頭写真師に呼び止められたのである。有り金は電車賃を除くと、とても写真代には足りないが、若い写真師はそれでも良いという。カメラの前に並んだ二人に、写真師は二度シャッターを切った。あれから六十有余年、写真は未だに届かない。
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by mizzo301 | 2008-08-11 15:54 | エッセイ | Comments(0)