Opaの日々雑感


by mizzo301
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メジロの季節

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なぜか底冷えの季節に、毎年メジロがやってくる。冬は自然界の獲物が少ないのか、人里の甘い誘惑には勝てないようだ。小雪の舞う裏庭で、紅葉の小枝に刺してやった蜜柑をしきりについばむメジロを、朝の食卓から眺めるのがこの季節の楽しみである。甘くジューシーな物を好む風で、蜜柑とリンゴを並べてやるとまず蜜柑をつつき出す。そこへメジロの数倍もあるいじめっ子風情のヒヨドリが飛来すると、大あわてで隣の金柑の茂みに姿を隠す。ヒヨドリがひとしきりリンゴをついばんで去ると、またメジロが金柑の茂みからおずおずと顔をのぞかせて、あたりを気にしながら蜜柑をつつき出す。食いながらピシャッと糞をひる。真下は金魚のいる睡蓮鉢である。だがあまりにはかないメジロの糞はすぐに溶解して見えなくなる。それには金魚たちは丸で気づかぬらしく、みんな呑気な顔で泳いでいる。だが見ているとメジロの糞投下はそんな生やさしい事ではなかった。一日中、時には二羽三羽と連れだって来ては、蜜柑をつつきしきりに水面へ糞を投下する。睡蓮鉢の水は、元米国副大統領ゴア氏のいう、不都合な真実の猛攻に晒されているのである。このままだと金魚の住み家はメジロの糞の濃い水溶液となってしまいそうだ。やがて金魚たちに重大な健康被害を与えるかもしれない。ならば餌の位置を変えてやればいいのだが、それでは餌をついばむ小鳥の姿が食卓から見えにくくなる。それはOpaにとって不都合な真実である。かといって、移動させるには睡蓮鉢は大きくて重すぎる。さてどうしたものか。薄日の差すガラス戸の内側で、寝ぼけまなこの年金生活者が、春の足音を間近に聞きながら今日もまどろんでいる。
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by mizzo301 | 2008-02-20 01:21 | エッセイ | Comments(0)