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中国名菜譜

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 中国料理はうまい。紹興酒を汲み交わしながら囲む中国料理の円卓は、さながら料理の小宇宙を思わせる。その料理法の集大成「中国名菜譜」が中国で刊行されたのは1965年のこと、豪華料理、郷土料理、名物料理、点心など中国全土古今の料理1250余種を網羅する。出版は史上初、国を挙げての大事業であったという。そこには料理を伝統文化とする国の誇りと意気込みが感じられる。日本では1973年に完訳され、東南西北の四巻に分冊、刊行されている。Opaの書架には南西の二巻が鎮座するが、それだけでも扱う素材の多様さに驚いてしまう。中には我々日本人がぎょっとする料理も多い。例えば、「三種の蛇、猫、鶏の煮込み」「犬肉と椎茸の蒸しスープ」「猫肉の細切り煮込み」「ごかいのかんらん果肉入り蒸し煮」などいかがですか。いずれも、蛇の絞め方、皮剥、猫の殺し方、犬は混紡で脳天を強打撲殺するなど、時には図解までして懇切丁寧に教える。Opaも大阪日本橋の上海新天地で犬の冷凍肉を見て犬食を実感したが、さすがに食べるには至らない。
 食の芸術ともいわれる中国料理だが、昨今俄に雲行きが怪しくなってきた。今、中国食品の安全性が世界的に疑われている。その矢先、ミネラルウォーターの偽装、段ボール入り肉まんなどが首都北京で暴かれた。餡が何と段ボール6、肉4の割合で練られているという。中国政府が、中国食品は99%安全などと宣言しても、もはや誰も信じないところまできてしまった。曲がりなりにも肉だけを用いて偽装した、北海道のミートホープが良心的と錯覚を起こすほどである。広東省では偽酒で14人が死亡という記事もある。うかうかと好きな酒も飲めない。中国旅行は飲食を考えると、あろうことか今やスリルに満ちた今世紀最大の冒険旅行となった。この8月に中国旅行を敢行するOpaは、命知らずの冒険野郎ということになるのだろうか。
by mizzo301 | 2007-07-15 14:51 | エッセイ | Comments(0)