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なんとお呼びいたしましょう

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 日本語には呼称が多い。殿、様、さん、君、ちゃんから呼び捨てまで、使い分けは微妙である。呼称をひとつ間違えると人間関係にもひびが入りかねない。その上大阪には、はんがある。藤原はん、中江はん、阪本はんと呼ぶ。だが宮崎はん左藤はん陳はんとはいわない、宮崎さん左藤さん陳さんである。要するに母音があ、え、おで終わる名前ははん、い、う、んで終わればさんづけになる。さんとはんの区別、大阪人なら殆ど本能的に使い分ける、というようなことを何十年の昔、ラジオで聞いた覚えがある。だが普段あまりはんを用いないOpa,大阪人ながら咄嗟の使い分けには全く自信がない。文豪谷崎潤一郎にして、名作「細雪」で大阪風を出そうとするあまり、はんの誤用を冒しているという。それに文豪は元々東京人でもある。まあ、そこらへんの細かい事はよろしやおまへんか、なあ、おたやん。そや大阪には、やんもおましたな。Opa実はかつて職場で親しい仲間から、たにやんと呼ばれとりましたんや。
 新聞で、わざとらしい「様」づけ、という記事を読んだ。病院などで様づけで呼ばれるのに違和感を覚えるという。厚生労働省の委員会が、医療や介護の現場では「様づけ呼称が望ましい」と指針を打ち出したそうだ。とたんに上へ習えの日本社会、病院などでの様づけ呼称が広がったという。拝読の限りではこの筆者さん、呼称問題もさりながら、上へ習えの日本社会に問題ありとおっしゃりたいようである。
 確かにOpaも通院中、様付けで呼ばれた覚えがある。病院では確かにちょっと違和感あるかなあ。特に関西、さんやはんでええやんかとも思う。そやからいうて、これは上に習え日本社会のせいなどとはOpa思い至らない。この筆者のように、病院での呼称問題を社会問題や社会現象として捉える知恵がない。Opaの脳は軽快である。阿呆である。病院が患者を様づけで呼ぶならそれでもいい。呼称の違和感なんてすぐに忘れる。
 だが、患者を殿づけで呼ぶのだけはしない方が良い。葬儀社の係が焼香順を読み上げる告別式の風景を思い出すからである。
by mizzo301 | 2007-01-18 18:45 | エッセイ | Comments(0)