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さびしい海水浴場

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 蒸し暑い土曜の午後、久しぶりにドンと梅雨の晴れ間の海水浴場に下りてみた。今月一日に海開きをしたものの、おそい梅雨入りのせいでお客はほとんど来ないという。この日も広い砂浜で、中高生らしき男女数人がバレーボールに興じているだけ、泳ぐ人など一人もいない。それでもほんの数十メートル沖にはサメよけネットがはられ、赤い旗の監視船が浮かぶ。浜の監視塔にも人がいる。この暑さの中、張りあいのないお役目ごくろうなことである。ここは大阪府が管理する海浜公園である。それなりの規則があるのだろう。アイスや軽食をだす浜茶屋にもお客のすがたはなく、店番の若者がプラスチックのいすにもたれて、あくびをかみころしている。沸き返るような盛夏のにぎわいとはちがう、海水浴場の物憂い風景もまたいい。気まぐれにちょっと遠出をしてしまった。足腰が重くだるくてたまらん。何か所かにある東屋や木陰のベンチでなんども休み、舌を出すドンをはげましながら家路につく。はるか沖合に四本マストの帆船が見える。帆はたたまれて、残照の大阪湾をやる気なさそうにゆっくりと北に流れていく。

by mizzo301 | 2019-07-09 15:38 | エッセイ | Comments(0)