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His Master's Noise

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 ドンとOpaの陶人形ができあがりましたと、八ヶ岳の高原に工房をかまえる佐々木ようこさんからメールがあった。ほどなくしてずしりと重い宅配便が届く。中からドンが二頭、ヴァイオリンをかまえるOpaがあらわれた。帽子をかぶっているのは、はげ頭を見せないようにという、作家さんのお心遣いであろうか。いつもながらにようこさん特有のユーモアがただよう。人形に託されたカリカチュアといおうか、ドンとOpaの分身誕生である。おまけにドンは、どこかで細胞分裂をしたようで二頭にふえている。お礼の電話をかけた。ビクターの犬をちょっとイメージしましたと、ようこさんがおっしゃる。ビクターの商標で、蓄音機から聞こえる亡き主人の声に、耳をかたむけて聞き入る犬のことである。この商標、His Master's Voiceは、ニッパーという名で実在した犬の、涙をさそうエピソードから生まれたそうである。こちらはビクターとちがって、主人は末期高齢者ながらどっこい生きている。おまけに下手なヴァイオリンでドンには迷惑をかけている。この陶人形に名を付けるなら、His Master's Noiseしかない。
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by mizzo301 | 2017-07-24 16:06 | エッセイ | Comments(0)