スタンディジと仲間たち
2016年 03月 28日
春寒の一夜、中之島公会堂で音楽を聴いた。「スタンディジと仲間たち」によるバロックコンサートである。娘たち主宰の会なのでお客の入りが気になったが、遅くに入ったOpaの席がないほどに中ホールが満員である。まずは一安心。休憩をはさんでバロック6曲、10名の奏者による立奏である。これは音響的な効果と、ステージが平戸間であるゆえの客席への気配りでもあろうか。バロックヴァイオリンの巨匠、スタンディジさんはすでにOpaとかわらぬお歳である。えらいしんどい思いをさせてすまんことです。さすがにバロックのプロたちである。最初のヴィヴァルディからすでに聴衆のハートをとらえている。そして休憩後の一曲目、バッハである。ソロ・スタンディジの名演が突出するでもなく、ほどよいバランスでバッハの対位法がたゆたいゆらめく。古風なたたずまいとあいまって、その場はたちまち壮麗な楽堂と化した。Opaの心もふるえた。おおバッハよ、偉大なるアデランスの巨匠よ永遠なれ。
by mizzo301
| 2016-03-28 13:15
| エッセイ
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