人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Opaの日々雑感


by mizzo301
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

メダカの学校と金魚の託児所

メダカの学校と金魚の託児所_d0087054_1974362.jpg

庭先の夕まぐれ、ひだり腕にとまった蚊をかるくたたく。若いしま柄の蚊がひとつ、Opaから吸いとったちいさな血だまりに手足を長くのばして死んでいる。今年もはや殺生破戒の季節がやってきた。どんなに小さな命も尊いといいながら、蚊を殺しハエをたたく。ごきぶりにはスリッパで立ちむかうOpaは偽善者である。ところで裏庭のすいれん鉢、昨年末に二尾の金魚をなくして意気消沈、そのままほったらかしにしておいた。やがてぶくぶくもこわれ、降り積む枯れ葉でどぶ色に濁っている。これでは格好の蚊の発生源になってしまう。ようやく気を取り直し、そこでメダカを飼うことにきめた。鉢を洗い、ホームセンターでメダカと水草を手に入れる。メダカなら小さくて猫の目にもとまらないだろうと考えたのだ。かえでの木陰、棕櫚竹の根方においた鉢の水は久しぶりに澄みわたり、水草と麦飯石の間をすいすい泳ぐメダカを見るのはすがすがしい。いかにも初夏の景色である。とそこへご近所Kさんから電話、Opaさん金魚を育ててみませんかという。ちいさなポリバケツを持ってさっそくもらいに行く。見ておどろいた。水槽にごみのかたまりのようなものが動いている。よく見るとそれは1・5ミリほどの稚魚の集団であった。孵化から三日目だという。とりあえずそれをひしゃくに2杯いただく。数なんて数えられない。おそらく数百尾はいる。あまっていた小ぶりの睡蓮鉢を洗い、またホームセンターに走る。水草を買いたし、ぶくぶくも買う。それらをセットして稚魚をうつし、雨水で増水してあふれないようひさしの下のぬれ縁に鉢をおく。よほど目をこらしてのぞかないと、ごみと区別がつかない。メダカはちょっと心配だが、さすがにこれが魚とは猫も気づくまい。というわけで、メダカの裏庭小学校と金魚の託児所を同時開設のはこびとなり、待機児童問題にひと役かえたことはまことにめでたい。だがこのみどりごたちが、いつの日か赤いべべを着る姿を、Opaははたして見ることができるだろうか。先の気苦労が思いやられる。
Commented by minohマダム at 2014-05-28 02:08 x
保育士と先生のかけもち、忙しくなりますね。

また楽しい話題が登場しそうで、私もこちらを訪れるのに忙しくなります。
by mizzo301 | 2014-05-18 19:09 | エッセイ | Comments(1)