三丁目の夕日
2012年 03月 03日
ドンのカットをトリマーさんにお願いして、その間にイオンのシネコンで「オールウエイズ、三丁目の夕日'69」をみた。前二作につづき、舞台は戦後の経済成長期にさしかかる東京の下町である。東京オリンピックが開かれ、新幹線が走る。竣工した東京タワーの上空に、自衛隊ブルーインパルスの5機が五輪マークを描く。これからはカラーテレビというときに、売れない作家、茶川龍太郎先生の駄菓子屋に、ようやく白黒テレビが届けられる場面からはじまるコメディーである。ちなみに当時、Opaの家は画面がすぐ二階建てになる白黒テレビであった。それはさておき、みる映画はなるだけコメディーをOpaは選ぶ。それは歳のせいでバカになった涙腺のせいである。むかしは映画で泣くなんて考えられなかった。それが今は、目からしたたる水のせいで、画面がにじんでみえることしばしばである。感動巨編なんてのはだめ、動物が関わるのには特によわい。今評判の「戦火の馬」なんてのはみたいのだが、車のラジオで、あるパーソナリティーが語る、その梗概を聞くだけで前方の景色がにじんでしまう。実際に映画を観たら、目が洪水になりかねない。というわけで、別のスクリーンでかかっている「戦火の馬」をさけて「三丁目・・」をみたのである。ところがこのコメディーには、人情噺がいっぱいしくまれて、Opaのバカになった涙腺から想定外の水があふれだす。こんなはずじゃないと思いながら、めがねをとって涙をぬぐうことしきりであった。涙腺だけじゃなく、Opaまるごとバカになったような平日の午前、観客がたったの8人でよかった。
by mizzo301
| 2012-03-03 14:31
| エッセイ
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