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Opaの日々雑感


by mizzo301
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アイフォン4のたのしみ

アイフォン4のたのしみ_d0087054_183411.jpg

 アイフォン4を買った。うれしくってしようがない。携帯電話とカメラのついたアップルのポケットコンピューター、年寄りには過分のおもちゃである。居間で台所で便所で寝床でいじくりたおしている。楽しい。Opaの場合、読書がかわった。著作権の切れた古今の名作を無料で公開する電子図書館、青空文庫を知ってはいたが、パソコンの画面で小説を読む気はしなかった。それをアプリひとつでアイフォンに取り込んで読める。読みたくなればポケットから取り出しさえすればよい。文庫本より手軽、おまけにただである。ただ大好き、よってひと月たらずで芥川龍之介、太宰治、泉鏡花、菊池寛、直木三十五、ガルシン、チェーホフの短編などを手当たり次第に読んだ。直木賞を知ってはいたが、彼自身の作品を読んだのはアイフォンが初めてである。ウィキによれば、青空文庫の項目数はおよそ9300、さらに増加中だという。いくら読んでも読みつくせるものではない。しかも、これら著作権切れの作品を、電子機器で読めるテキストファイルにするのは、すべてボランティアであるという。感謝多謝である。実はOpa、読書はするが小説はあまり読まなかった。それを携帯電話にうながされて読むことになるとは思わなかった。アイフォンの思わぬ効用、青天のへきれきである。ひとつ困ることがある。書評を読んで取り寄せたり、書店で衝動買いをした本が、机上に積み上がっていく。アイフォンの読書に耽溺するあまり、現実の本を読む時間が極端に減ってしまった。読書が読書を駆逐するというか、老人はあたまが痛い。
by mizzo301 | 2010-11-21 18:34 | エッセイ | Comments(0)