また金魚・・
2010年 07月 21日
また金魚を飼うことにした。昨年10月に最後の一尾をなくしてから、睡蓮鉢にむなしく立ち上る酸素ポンプの泡をながめて8ヶ月、水中に赤いおととが見えないのはやはりさびしい。それにしても前回は一度に百尾、それを諸般の事情あってわずか2年あまりですべて彼岸へ送ってしまった。その轍は踏むまい。今回はホームセンターで十尾を購入、睡蓮鉢に放った。最初は人見知りで水底にかたまっていたのが、二日目の朝にはOpaの手からこぼれる餌をもとめて活発に泳ぎだした。どうしたことか三日目の朝に、一尾が腹を横にして浮いている。うすい塩水でこしらえた、ポリバケツの集中治療室へ隔離するが、夕刻には心肺停止、やむなく棕櫚竹の根方に横たえた。朽ちていく姿を毎朝ながめて最期を見送ってやろう。ふいの死は、なにか悪い小児病ででもあったのか、さいわい残りの9尾は元気にひと月あまりが過ぎた。早朝、雨戸を開くとすでに水面に口をそろえて餌をねだる。みんなすっかりOpaを頼っていると思えば悪い気はしない。今では金魚の点呼が朝一番のつとめとなった。餌をもとめて活発に泳ぎ回る彼らを目で追ってすばやく数えるのである。に、し、ろ、は、く、では間に合わない。にしろはく、のスピードが必要である。昨年は白内障の手術で視力向上、今年は金魚のおかげで動体視力が向上しそうである。
by mizzo301
| 2010-07-21 17:07
| エッセイ
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